LG電子の「The PRADA phone by LG」(以下プラダケータイ)は、イタリアの有名ブランドPRADAとのコラボレーションから生まれた携帯電話。厚さ12ミリのスリムなボディに、タッチセンサー内蔵の3インチ液晶をメインディスプレイとして搭載した端末で、主な操作はタッチパネルで行う。
この外箱からプリセットコンテンツに至るまで、PRADAとの協力で開発された端末を写真で解説しよう。
なおプラダケータイは、GSM対応版とCDMA対応版の2モデルがリリースされているが、今回はヨーロッパやアジアで発売されたGSM版を見ていく。
GSM版のプラダケータイはGSM 900/1800/1900MHzに対応し、パケット通信はGPRS/EDGEを利用できるなど、ほぼ全世界のGSMエリアで利用可能だ。KE850というLG電子の型番も付いているが、その型番で呼ばれることはほとんどない。
プラダケータイはケータイ販売店のほかPRADA専門店などでも販売するため、パッケージもPRADA製品のイメージを踏襲したデザインになっている。黒1色の立方体のパッケージには、PRADAのブランド名だけがシルバーの文字で刻まれ、一見しただけではこの中にケータイが入っているとは想像できない。
箱のフタを開けるとプラダケータイ本体が入っており、その下の中蓋を開けると充電器やヘッドセットなどの付属品が現れる。付属の専用ケースも、もちろんPRADAのロゴ入りだ。
サイズは98.8×54×12ミリ。幅と厚さは最近の薄型ケータイと同じレベルだが、高さがだいぶ短く、クレジットカードのサイズに近い。重さも85グラムとかなり軽量。女性がバッグの中に入れるのに邪魔にならないサイズと重さに仕上がっている。
本体表面は操作キーなどが目立たず、すっきりした印象だ。大型の3インチTFTディスプレイ(240×400ピクセル)の上にはPRADAのロゴ、下にはシルバーの細いモールド内に収められた3つのボタンがあるだけだ。左のボタンは発話キー、右のボタンは終話キー、中央のボタンはメニューに戻るためのキーだ。
背面には独Schneider-KREUZNACH製のレンズを採用した2メガピクセルカメラを搭載。背面下部にあるLGのロゴからこの製品がLG電子製であることが分かる。右側面には画面ロックとメディアキー、左側面には電源端子兼ヘッドセット端子、音量キー、モード切替キーを備え、マイクは本体下部に搭載される。
電源を入れるとPRADAのロゴが表示された後、落ち着いた色合いの待受画面が表示される。海外の端末は通信オペレーター名が必ず表示されるが、プラダケータイはその表示をOFFにすることも可能。画面に表示される情報を極力少なくできるのだ。
プラダケータイのディスプレイは「プロジェクテッド・キャパシティブ」(投影容量)技術を採用したタッチパネル付きで、指先で触れるだけで操作できる。画面を強く押す必要はなく、触れるか触れないかくらいのタッチで十分だ。なお手袋などをはめた状態では操作できず、スタイラスペンの操作にも非対応。必ず指先のみで画面をタッチする必要がある。
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