すみからすみまでPRADAテイスト──写真で解説する「The PRADA phone by LG」(2/2 ページ)

» 2007年08月13日 14時02分 公開
[山根康宏,ITmedia]
前のページへ 1|2       

 メニューはFlashで構成され、各種操作キーは画面上にアイコンで表示される。画面の色や背景のデザインは「テーマ」によって統一されたものを設定でき、標準で4種類のテーマがプリインストールされる。「PRADA Theme」は文字やアイコンがすべて黒地に白で表示され、PRADA製品のイメージそのものという印象だ。

Photo 前掲した画面テーマは「PRADA」。ほかに「Blue」「Butterfly」「Fish」の計4種からテーマを選べる

 待受画面でユニークなのは、表示される時計を指先で自由に移動できる点だ。これは画面をタップする操作以外に、「指でオブジェクトをスライドさせる」という操作にも対応するということだ。テーマによって表示される魚や蝶のアニメーションアイコンは、画面をタップするとその位置に向かって動くなど工夫されている。

 待受画面では下に「メニュー」「ダイヤル」「メッセージ」「電話帳」の各アイコンが表示される。メニューアイコンをタップして次の階層に入ると、4つにグループ分けされたアプリケーションメニューが右に縦に並ぶ。グループは上から「電話」「マルチメディア」「PIM」「設定」で、アプリケーションのアイコンは横に2列で表示される。アイコンの上下間隔はその数によって調整され、画面の見た目が間延びしたものにならないよう配慮している。

Photo 待受画面では時計やアニメーションアイコンを指先で移動させることができる(左)。待受画面の下は4つのグループに階層分けされ、アプリのアイコンが並ぶ(右)

アプリケーション

 内蔵アプリケーションは携帯電話として一般的なものを備える。一部のアプリケーションはFlashを利用しており、指先で直感的に操作できる。例えばWorld Clock(世界時計)はアプリを起動すると地球儀が表示され、指先で地球儀を回しながらエリアを選択する。エリア内に表示される都市も指先でタップして選べる。カレンダーは当日の日付が大きくポップアップ表示され、予定のある日付の右下には予定があることを示す青いチェックマークが表示される。

Photo 世界時計は地球儀を指先で回しながら都市設定ができる(左)。カレンダーを開くと当日の日づけが大きく拡大されるほか、他の日をタップするとその日づけが大きく表示される(右)

 電話をかけるときは、待受画面から「ダイヤル」アイコンをタップするとダイヤルキー画面が表示される。ダイヤルキーのタップ時にはタッチした数字の背景が一瞬変化し、キーが押されたことが確認しやすくなっている。メッセージやメモを書くときも同様にダイヤルキーが表示され、ダイヤルキーを使ったアルファベット入力(中国語対応端末は中国語も)が可能。手書き入力に対応していないのが残念だが、韓国向けモデルは手書きに対応しているそうなので、次期GSMモデルでも対応が期待できそうだ。なお、文字入力時には画面の大半をダイヤルキーが占有するため、テキスト入力スペースは1行のみとなり、長文の入力にはあまり向いていない。

Photo 電話発信はダイヤルキー画面を呼び出す(左)。文字はダイヤルキー入力で、表示画面は1行のみ(右)

 ほとんどの操作をタッチパネルで行うプラダケータイは、指先で触れるだけで操作できることから操作性は悪くない。サイズも小型なので、片手での操作もスムーズに行える。

 全面ディスプレイというデザインやタッチパネルの採用で、iPhoneと比べられることも多いが、プラダケータイはPRADAブランドを身にまとった「携帯電話」であり、ファッションにこだわる利用者をターゲットにUIや画面デザインなどを細かく作り込んだ端末という印象を受ける。インターネットアクセスやスマートフォン機能を備えたiPhoneとはコンセプトも位置付けも異なる端末といえるだろう。

Photo 両手での操作は左手で保持して右指で操作するのが似合っている(左)、軽く触れるだけで操作できるので片手でも難なく操作可能だ(右)


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年