“BRAVIAケータイ”の絵づくりと録画機能(2/2 ページ)

» 2007年08月14日 09時55分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 BRAVIAケータイには、他社のワンセグ端末と同様、ワンセグ放送のMPEG-2 TS(トランスポート・ストリーム)をそのまま記録する録画機能がある。ストレージは内蔵メモリ(約30分の記録が可能)もしくはmicroSDカードで、「TV」ボタンを長押しすると直接録画を開始するほか、EPGによる予約録画も可能だ。iアプリを利用したEPGでは、各放送局の番組を一覧し、そのまま録画予約が行える。

photophoto iアプリを利用したEPGで録画予約が行える

 また、一時的に視聴を中断したいときに便利な「タイムシフト機能」や「1.3倍速の早見再生」、録画中の番組を再生できる「追っかけ再生」など、専用レコーダーに匹敵する機能を使うことができるのも同機の特徴だ。タイムシフトはストレージ領域の都合で3分間が上限となるが、急に電話がかかってきたときなど利用シーンは多いはずだ。

 また1.3倍速の早見再生も、朝のニュースを通勤電車でチェックするといった場合に嬉しい機能だ(とくに、地下鉄通勤でリアルタイムの視聴が難しいケースに適している)。そして、当たり前だが、こうした機能が一般的なテレビとレコーダーの組み合わせよりシームレスに扱える点は有り難い。使い勝手としては、HDD内蔵テレビのそれに近い。

photophoto タイムシフト機能も搭載。ストレージ領域の都合で3分間が上限となる

 ちょっと首を傾げたのは、録画番組の扱いだ。たとえば録画番組を再生するためには、「データBOX」やmicroSDのディレクトリを「ワンセグ」→「ビデオ」と下る必要がある。また録画番組の一覧表示が「番組名」ではなく、録画した日付入りの番号になっている点も不思議。1回ボタンを押すだけで番組名表示に切り替えることができるのに、なぜかデフォルト設定はファイル名なのである。いずれも些細なことだが、DVDレコーダーやPC録画ソフトのように、録画番組の視聴も通常のテレビ視聴と同レベルに扱ったほうが、より直感的だと思う。

photophotophoto 録画番組の一覧表示が「番組名」ではなく、録画した日付入りの番号になっている点は不思議。ボタン1つで番組名に切り替えられるのだが……?

 「SO903i」ユーザーなら、200万画素のカメラ機能やATRAC3/3Plusが対応フォーマットから外れた音楽再生機能、GPSの非搭載など、いくつかのスペックダウンは気になるところだ。とくに音楽再生時の連続駆動時間が4時間(スペック表による)と短くなっている点を考えると、音楽主体のユーザーにあえてお勧めはしない。

 ただ、ワンセグが主目的であれば話は別だ。SO903iTVが、ワンセグを視聴するハードウェアとしてユニークかつ洗練されたスタイルを生み出したのは事実で、録画機能の利便性も見逃せない。テレビ視聴が主で音楽などの機能を付加価値の1つとして捉えるのなら、かなり魅力的な端末だろう。

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