2007年上半期、最も売れたケータイは? au編2007年上半期 携帯販売ランキング(1/3 ページ)

» 2007年08月16日 16時13分 公開
[岩城俊介,ITmedia]

首位は「W44K」──ワンセグの「W51CA」とスリムボディの「W51S」が熾烈な争い

順位 製品名
1 W44K
2 W51CA
3 W51S
4 A1406PT
5 A5523T
6 W51T
7 W43H
8 W52T
9 W51SH
10 W43H II
この記事では、マーケティング会社GfK Japan調べによる全国3500店舗の量販店(家電量販店、カメラ販売店、PC専門店)のPOSデータを集計し、モデル別のランキングで紹介しています。

 2007年上半期で最も売れたau端末は「W44K」(京セラ製)だった。

 W44Kは、“WIN最薄”を謳う厚さ15ミリのスリムボディが大きな特徴の2006年冬モデル。高級感のあるハーフミラーコートを施した背面パネルやQVGA表示対応の2.4インチディスプレイ、AF付きの201万画素カメラなどを搭載する。

 ワンセグやFeliCa、2.6インチ以上の大型ディスプレイなど、2007年上半期におけるトレンドの機能は搭載しないものの、当時のau端末の中でひときわスリムなボディと上質感で、携帯にそれほどの高機能を求めない層に、そして高機能でない分、やや安価に販売された背景などで多くの支持を得た。

 発売は2006年11月23日。全25週中23回ランクインし、1月の第1週から2月の第4週まで8回連続で首位を獲得した。ちなみに、W44Kが高い人気を得たためか2007年夏モデル(2007年5月発表)に、カラーバリエーションを一新した「W44K II」(5月30日発売)が登場した。以来、W44K IIがW44Kに変わって登場するようになり、2007年8月現在も常にTOP10入りするほどの人気となっている。

photo スティルネスシルバー、フレグラントピンク、ラストラスブラックの3色を用意する「W44K」と、新色(ブレイシングブルー、フォーミーホワイト、プレシードブラウン)を追加した「W44K II」(下3つ)

photo 「W51CA」(カシオ計算機製)

 2位はカシオ計算機製の「W51CA」が獲得した。

 W51CAは、2006年の年間au販売ランキングで首位を獲得した「W41CA」のボディ形状やサイズ、使い勝手などを継承しながら、新たにワンセグやauの新サービス各種に対応した2007年の春モデル。ワイドQVGA(240×400ピクセル)表示対応の2.6インチIPS液晶と回転2軸ボディを生かしたワンセグ機能は約5時間半の連続視聴を実現し、録画予約や外部メモリへの録画、タイムシフト再生、時短再生などの機能を搭載する。

 そのほか、W41CAで好評だった“アデリーペンギン”の画面デザインやEZ FeliCa、高速赤外線通信が可能なIrSimpleも搭載。W41CAと同じく、ワンセグやFeliCa、オートフォーカス(AF)付きカメラなど、昨今、携帯に望まれる機能をバランスよく備えたことが人気につながった。

 W51CAは2月第1週に登場(2月2日発売)し、21週連続でランクイン。そのうち3回首位を獲得した。


photo 「W51S」(ソニー・エリクソン製)

 3位はソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の「W51S」が入った。

 W51Sも、W51CAと同じく2007年の春モデルとして登場。凹凸のない、スクエアでプレーンなデザインのスリムボディを採用し、ワイドQVGA表示対応の2.7インチディスプレイやEZ FeliCaを搭載するほか、音声着信時やメール着信時に本体表面のテクスチャーの内側からアイコンが浮かび上がる“ヒカリ”の仕掛けなどで“さりげなく美しい”演出を特徴とする。

 W51Sは2月の第4週に登場(2月23日発売)し、18週連続でランクイン。そのうち9回首位を獲得した。上半期2位のW51CAより首位獲得回数は多いものの、発売が約1カ月遅かったこと、上半期の終盤にW51CAに差を付けられたことなどが影響したためか、残念ながら3位に落ち着いた。なお、1位と2位がW51SとW51CAのどちらかという状況が約3カ月半も続いたが、販売台数そのものはかなり拮抗していたと考えられる。春モデル10機種では、この2機種の人気が並んで高かったようだ。

関連キーワード

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