今回のドコモ販売ランキングは、富士通製のユニバーサル携帯「FOMAらくらくホンIII」が再躍進し、首位に立った。
8月に入り、本機のコンセプトやデザインの多くを引き継ぎ、新たにGPSによる安心機能を搭載する次期モデル「らくらくホンIV」の発売も決まった。それにともない、やや値下げして販売する店舗も多くみられた。帰省の準備を行うタイミングとも重なったためか、最近、上昇気配のあった夏商戦向けモデル「904i」シリーズを抜いた格好だ。
ちなみにFOMAらくらくホンIIIは、冬商戦が終わった2007年1月、春商戦が終わった2007年5月にも首位を獲得。近年まれに見る“すごい”動きを見せる端末だ。
904iシリーズは今回、軒並み順位を下げた。前回首位の「SH904i」は3位に、「F904i」は2位から5位、「P904i」は4位から6位、「N904i」は7位から9位、「D904i」は8位から10位に、それぞれ申し合わせたように2ポイントずつ落ちてしまった。
改めて新機種にそれほど元気がないドコモ端末にあって、あえて好調といえるのがシャープ製端末。2位の「SH903i」(2006年冬モデル)、3位のSH904i、4位の「SH903iTV」(2006年冬モデル、2007年2月発売)、7位の「SH704i」(2007年夏モデル)、8位の「SH703i」(2007年春モデル)と、2006年冬モデル以降に投入した端末すべてがランクインした。
さて、次回は前述のらくらくホンIVが登場する。新機種のため、価格がやや高めで(らくらくホンIVの新規価格:1万円台後半、FOMAらくらくホンIIIの新規価格:1円から数千円)、形状がほぼ同じのFOMAらくらくホンIIIとの価格差がどう影響するか心配だが、果たしてどんな動きを見せるだろう。おそらくこれら2機種はしばらく併売されると予想される。らくらくホンシリーズの人気は、9月の敬老の日需要がある秋口まで続きそうだ。
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