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» 2007年11月01日 22時09分 公開

VIERAケータイの“VIERA度”をチェックする

テレビブランド“VIERA”を名乗る携帯電話「P905i」「P905iTV」が登場する。どれほどテレビのイメージに近い映像を映し出すのだろうか。気になるフレーム補間の効果は?

[渡邊宏,ITmedia]

 AQUOSケータイに代表されるテレビブランドを冠した携帯電話が登場して久しいが、NTTドコモの905シリーズにはついに、“VIERA”を名乗る携帯電話「P905i」「P905iTV」(パナソニックモバイルコミュニケーションズ製)が登場した。ブランド名から想像される薄型テレビ「VIERA」のイメージにどれだけ近いモノなのだろうか。

 まずは同じくVIERAのブランド名を冠する2製品の外見上の違いについて確認する。液晶画面はP905iが3インチワイドで、P905iTVが3.5インチワイド。いずれも解像度はワイドVGA(480×854ピクセル)だが、P905iTVはディスプレイ部すべてがスライドしする「スリム&フルスライド」構造を採用したほか、スピーカーを内蔵する横置きスタンドも付属しており、卓上テレビ的な利用も想定していることが分かる。

photophoto 「P905iTV」(左)、「P905i」(右)

 パネル能力としてP905iはコントラスト比2000:1、視野角上下左右160度といった数値が公表されているが、P905iTVは非公開。P905iが年内発売の予定であるのに対して、P905iTVは年度内発売と販売開始時期に違いがあり、P905iTVのパネルについては最終調整が行われていないがためのスペックが非公開であると思われる。

photophotophoto スタンドにセットすれば視聴に適した角度が自動的につけられる。スタンド利用時にイヤフォンジャンクが上面にくるのはうれしい配慮

 描画エンジンはいずれもP903iTVより搭載されている「モバイルPEAKSプロセッサー」。ワンセグ視聴時のノイズを低減する「ノイズリダクション」やヒトの記録に近い色を発色する「記録色補正」、周辺環境の光量に応じて画面輝度を調整する「環境光補正」などは両モデルともに備えている。

 P905iTVの目玉とも言える機能が、ワンセグ放送のフレームレート(秒間15コマ)を2倍(秒間30コマ)へ変換(中間画像を生成)することで映像を滑らかにする「なめらかフレーム補間機能」だ。液晶テレビのVIERAにも「Wスピード」の名称で同種技術が採用されており、P905iTVについても「VIERAに搭載されている技術のモバイル版」(説明員)というカタチで搭載されている。

photo 「なめらかフレーム補間機能」のデモ

 デモを見る限りこのフレーム補間機能は効果を発揮するように感じるが、常に画像を生成するという負荷をかけるため、バッテリー駆動時間の低下も招く。フレーム補間や記憶色補正など高画質化機能をすべてOFFにした「エコモード」ならば最長7時間のワンセグ放送視聴が可能だが、これらの高画質化機能をONにするとその時間は4時間程度に短くなってしまう。

 ワンセグ放送の録画についても両機種に機能差はある。P905iは外部メモリ(microSDHC対応)への録画のみ対応、P905iTVは約1Gバイトの内蔵メモリを搭載するほか、例えば4GバイトのmicroSDHCも併用することで、最長25時間分の録画が行える。なお、録画中にメモリ容量が一杯になった際に自動的に録画先を切り替える(内部メモリ→外部メモリ、外部メモリ→内部メモリいずれも可)ことも可能だ。(※初出時、P905iの録画機能について誤りがありましたので、該当箇所を訂正させて頂きました)

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