連載
» 2007年12月10日 16時25分 公開

太田百合子の「女性はケータイの“ココ”が気に入らない」:第2回 なんだか憂うつになる「ぶ厚いトリセツ」

デザインに惹かれて携帯キャリアを乗り換えた愛子(仮称)。まず購入直後の袋の重さにとまどい、箱から取扱説明書を取り出して、その辞書なみに存在感のある冊子にもう1度とまどった。「……ダンナに聞けばいいや」。女性にとっての携帯のトリセツはどうあるべきなのか。

[太田百合子,ITmedia]
photo  

 新しいケータイを買った。薄型軽量コンパクトなところが気に入ったのだけれど、渡された袋がずっしりと重かった。ケータイは軽いはずなのにと思ったら、何のことはない。重さの正体はぶ厚い「取扱説明書」だった。

 そもそもケータイのトリセツって、どうしてこんなにぶ厚いんだろう。冷蔵庫でも洗濯機など家電の説明書はもっと薄いし(版型は大きいが)、うちにあるテレビやHDDレコーダー、デジカメ、オーディオプレーヤーといったAV製品のものと比べても厚さと重さがケタ違いだ。

 ではどれくらいぶ厚いのか、各キャリアの説明書を適当に調べてみた。ドコモが一番厚い傾向で、平均14ミリ。auとソフトバンクモバイルが平均11ミリ。ページ数はそれぞれ平均538ページ、同430ページ、同448ページだった。もはやちょっとした辞書くらいのボリュームである。

 厚いということはかなり重いことにもなる。重量はドコモが平均440グラム、auが平均364グラム、ソフトバンクモバイルが平均282グラムだった。ケータイはどんどん薄く軽くなっているのに、トリセツはそれほど進化していない(というのも意味不明だが)。ちなみに、携帯には新しいサービスや機能が続々追加されているので内容がより増える傾向にあり、それらを説明する“別紙”もおまけについてくる。軽くなるどころか、持ち帰る荷物の重量と、家に保存しておく冊子は増加するばかりだ。

photophoto トリセツの厚さはドコモがもっとも重かった。auとソフトバンクモバイルのトリセツの厚さはほぼ同じだが、ソフトバンクモバイルのものはB6版で一回り小さい(左)。ドコモの端末についてくるいろいろな冊子。ちらしのようなものを除いてもこれだけある

 では、そうやって持ち帰った重いトリセツを、女子ユーザーはどうしているだろう。

 周りの女子数十人に調査したところ、一番多かったのが「そのまま箱に入れてしまってある」という答え。つまり全然、使っていないらしい。トリセツを見ないで使いこなせるのだろうか……となりそうだが、彼女らはほとんど困っていない。

 「電化製品を買ったら、まず最初に説明書を読む。下手に触って壊したらヤだし」と言っていた愛子(仮名)は、つい先日、番号ポータビリティを利用して携帯を買い換えた。最初は分からないことだらけで大変困ったという。それでもトリセツを見るより「ダンナに聞いて乗り切った。聞けば教えてくれるし」ということである。ケータイのトリセツだけは「あまりにぶ厚くって、さすがに見る気がしない。そもそも理解できそうもないし」という。

 取扱説明書は、その製品を取り扱うための使い方や機能、使用における重要注意点などを説明する冊子だ。特に使い始めはひんぱんにお世話になろうもののはずなのだが、そうでない人もいる。基本機能の使い方を抜粋した小冊子がある場合はそれを携帯するのもよいが、さすがに「電源の入れ方」「電話のかけ方」「メールの使い方、文字入力の仕方」くらいは初めて携帯を使うわけではないので分かる。それ以外のちょっと突っ込んだ機能となるとやはり“本書”が必要、早い話は「ダンナに聞いた方が早い」ということになる。

 もちろんそのダンナも分からなかった場合は、“ダンナ”がトリセツで調べるあるいはWebで検索して調べるので、トリセツそのものがまったく不要ということにはならないのであるが。

photo auの説明書についてくる「かんたんマニュアル」。初めてケータイを使う人はもちろん、ケータイを買い換えた時のちょっとした使い方の違いを調べる時に活用できる、基本的機能やサービスの使い方が書いてある

 ところで、今回大量に集めた携帯のトリセツの中で、これなら持ち歩いてもいいかなと女子連中の受けがよかったのは、au携帯の別冊「かんたんマニュアル」だった。使い方を初心者向けに分かりやすく図解入りで説明した、薄い(ここ大事! らしい)冊子となっており、とりあえずこれで、通話やWeb、メールのほか、カメラやワンセグ、ムービー撮影まで、“この携帯でできる”ひととおりの機能と新サービスが使えるようになっていた。

 ドコモのトリセツの巻末にも、切り離して使える付録「クイックマニュアル」が付いている。しかしこれは、あくまで備忘録といった感じの内容で、女子に優しいガイドとはいえないという意見で一致した。ソフトバンクモバイルも、別冊の「ファーストステップガイド」がある。こちらはケータイの基本操作のみを説明するもので、前述のとおり“このくらいはできる”と感じる内容になっていた。

 ケータイの機能が進化する一方、愛子(仮名)のように料金や端末のデザインにのみに惹かれて携帯キャリアを乗り換える女子も増えている。そのため、トリセツを開く必要がある機会は以前よりもきっと増えているはず。

 さて、女性ユーザーの皆さんはどんなトリセツ(あるいはそれに準ずるもの)が欲しいですか?

ケータイの“ココ”が気に入らない 選択:

女性の皆様、携帯について「高い」「機能ありすぎ」「説明書わかんない、厚すぎ」「形がダサい」などなど……、“気に入らないこと”“ここを改善してほしい”と思うことを、キャリアやメーカーに言いたいことをご自由に(できれば具体的に)お書き下さい。(できれば、今使っている携帯の機種と色も教えてください):

photo

太田百合子:女性ユーザーとしてはまだ珍しかった「030」番号時代から携帯を酷使するナニワ節ライター。かつて某情報誌大阪版の編集部に在籍、以後、PC・インターネット情報誌、デジタル機器情報誌など多方面で活躍する。月の携帯料金とデジタルものにかける費用は3万円以上、週の食費はこれ以上。

イラスト:イージー栄作


関連キーワード

キャリア | デザイン | 男女差


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia Mobile に「いいね!」しよう