ノキア製のドコモ端末「NM705i」は、手のひらサイズのコンパクトなストレート端末。同じ705iシリーズのストレート端末として登場した三菱電機製の「D705iμ」がスリムで縦長な板のような端末であるのに対し、NM705iは高さを抑えたコンパクトなボディに仕上げている。
小さなボディにA2DP対応のBluetoothやGSM/3Gの国際ローミング、AAC/MP3/WMAの再生が可能な音楽プレーヤー、190万画素のカメラ、FMラジオなどの機能を備え、外部メモリ(microSD)に対応するこの端末は、ベーシックな機能を国内外で使いたい人向けの端末といえるだろう。
ただ、ワンセグやおサイフケータイ、フルブラウザ、2in1、HSDPA、iチャネルなどのサービスに非対応なのは残念なところ。今後の対応に期待したい。
NM705iは、待受画面上からよく使う機能にアクセスできるのも便利な点だ。待受画面上には最大6つまでの機能をレイアウトでき、メニューをたどることなくアクセスできる。この6つはカスタマイズも可能で、以下の30以上の機能から任意の機能を選んで設定できる。
「電話帳」「カレンダー」「メール」「新規メール作成」「新規SMS」「カメラ」「ギャラリー」「ミュージックプレーヤー」「モード」「テーマ」「ヘルプ」「Bluetooth」「接続状況」「ノート」「電卓」「コンバータ」「音声メモ」「ボイスキー」「時計」「microSD」「通信履歴」「ラジオ」「設定」「メニュー」「留守番電話」「ワンタッチダイヤル」「ファイルマネージャ」「ソフト更新」「USB」「ユーザー辞書」「携帯辞書」「iモード」「Snakes」「Marble Cannon」「チュートリアル」「iアプリ」「FOMAカードサービス」「製品情報」「同期」
また待受画面上には当日の予定も表示され、一目でその日のタスクを確認できる。NM705iはPCとの間でスケジュールの同期が行え、Bluetoothに対応したPCならワイヤレスで同期できる。PCで入力した予定を待受画面で手軽に確認できるのはなかなか便利だ。
NM705iは他のFOMA端末と同様、マルチタスクにも対応しており、音楽を聴きながらメールを読み書きしたり、iモードサイトを閲覧することも可能。どの機能が起動しているかは[Menu]キーの長押しで確認でき、使っていない機能はここから終了させる。
音楽プレーヤーはWindows Media AudioとMP3、AACに対応。これらのフォーマットで作成したPC内の音楽データは、製品に付属するソフトウェア経由で転送でき、取り込んだ楽曲は通話などの着信音に設定可能だ。
イコライザは「ベースブースタ」「クラシック」「ジャズ」「ポップ」「ロック」が用意され、ステレオワイドのオン/オフやベースブースタのオン/オフも設定可能。残響というメニューも用意され、「路地」「バスルーム」「水中」「部屋(小)」「部屋(大)」「大ホール」から選択可能だ。ほかにもランダム再生のオン/オフ、「全曲」「1曲」から選べるランダム再生も用意される。
海外メーカーの端末は、日本メーカーの端末と使い勝手が異なる場合もあり、NM705iも電源キー、発話/終話キー、ソフトキーの配置が一般的な日本の端末とは少々異なる。しかしNM705iには、初めて使うユーザーがとまどうことなく利用できるようチュートリアルが用意され、これがなかなかよくできている。キー操作が分からない時にも、取扱説明書を引っ張り出すことなくチェックできて便利だ。
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