LiMo対応携帯の初代機種公開、国内向け春モデルも展示──パナソニックブースMobile World Congress 2008

» 2008年02月12日 03時25分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
photo Mobile World Congress 2008 パナソニックブース

 Mobile World Congress 2008のパナソニックブースは、国内市場向けの2008年春商戦モデルやプロセッサやチップセットなどを含む構成部品、SDカードとBluetoothを活用した家庭内の連携利用提案、LiMo Platformを用いた“LiMo対応携帯”の展示を行っている。

 LiMoはMotorola、NEC、NTTドコモ、パナソニックモバイルコミュニケーションズ、Samsung電子、LG電子などが参加する「LiMo Foundation」(2007年1月設立)による、Linuxをベースとする携帯電話用ソフトウェアプラットフォーム。オープンなOSを中心に構築したモジュール式、プラグイン式かつハードウェア非依存型のアーキテクチャであり、ダウンロードアプリケーションに対応したセキュアなランタイム環境を備え、開発コストの低減や柔軟性の向上、商品化までかかる時間短縮などが望める特徴がある。2月11日、LiMo FoundationはLiMo規格の確立を発表するとともに、参加メーカーによるLiMo対応初号端末の展示を行った。

 発表機種はMOTO U9、MOTO Z6w、MOTOROKR Z6、RAZR2 V8、RAZR2 V8 Luxury Edition、MOTOROKR E8(以上、Motorola製)、N905i、N905iμ、N705i、N705iμ(以上、NEC)、P905i、P905iTV、P705i、P705iμ(以上、パナソニック モバイルコミュニケーションズ製)、SGH-i800(Samsung電子製)。LG電子製のLG LiMo Phone、アプリックス製のOPAL(m)、パープルラボ製のPurple Magicといった試作機も参考展示されていた。

photophoto ドコモ、au、ソフトバンクモバイル向けの最新機種。パナソニック モバイルは現在、海外市場向け端末を製造していないが、Wオープンスタイルの「P905i」(あるいは「920P」)などは海外ユーザーの興味をかなり惹いていた
photophoto 横向きスタイルで3Dゲーム。同時に外部ディスプレイへ表示できるようにもなっている仕組みに、長時間、ゲームを試遊するユーザーも(左)。海外では普及度が高いBluetoothの活用シーンもプッシュ。Bluetooth搭載携帯とBluetooth搭載カーAV機器でクルマでの利用、Bluetooth搭載AVシステムで家庭内において、ワイヤレスで音楽再生。さらにパナソニックグループが推進するSDカードを軸にした活用シーンを提案する
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photophoto LiMo対応携帯の実機やプロトタイプを展示。「当初の予定通りにLiMo Platformを公開できた。LiMoが結成されてから12カ月で、この規格の採用に向けた動きに大きな弾みがついた。オープンソースの技術革新に向けてコードを中心とした実際的なアプローチを採用した成果によるものと思う」とLiMo Foundation専務理事のMorgan Gillis氏は述べている
photophoto 最近の携帯の高機能と薄型・小型を両立させる超小型部品群とパナソニックのデジタル家電向け統合プラットフォームとして、携帯にも載る「UniPhier」の特徴と機能も展示

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