ウィルコムが発表した「WILLCOM D4」(WS016SH、以下D4)は、OSにWindows Vista Home Premium with Service Pack1(SP1)、CPUにIntel製のAtomプロセッサー(Z520/1.3GHz)を採用したウルトラモバイルPC(UMPC)。約40Gバイト(1.8型、Ultra ATA/100)のハードディスクを内蔵しており、メインメモリは1Gバイト固定(DDR2-533、PC2-4200対応)となっている。
D4はW-SIMに対応しており、単体で最大204kbpsの4xパケット通信が可能。また、IEEE802.11b/g準拠の無線LAN、Bluetooth(Ver.2.0+EDR準拠)にも対応するほか、専用クレードルを介して有線LANも利用できる。また、ウィルコムが次世代PHSを開始した際には、何らかの形で次世代PHSの利用をサポートするという。
本体にはマイクがなく、スピーカーに電話の音声を流すことはできない。そのため、通話は付属のヘッドセット(イヤフォンマイク)を接続して行う。さらに、純正オプションとしてBluetooth接続の電話機型ヘッドセットが用意されており、これを使うことでより電話らしく通話することが可能だ。スタンバイや休止状態に着信した場合は自動的に起動する。また、ウィルコムメールやライトメール(SMS)などのプッシュメールも、スタンバイや休止状態に自動受信できる。
ディスプレイとして、5インチの1024×600ピクセル表示対応タッチパネル液晶を搭載する。バックライトにはLEDを採用した。ディスプレイ裏面に、AF付きの有効198万画素CMOSカメラを備え、ワンセグ受信機能も搭載した。
操作デバイスはスライド式のQWERTYキーボードに加え、ディスプレイ左側にマウスの左右ボタンに相当するボタンを2つ、ディスプレイ右側にポインティングデバイスを動かすタッチパッドと上下スクロールを
操作デバイスはスライド式のQWERTYキーボード、タッチパネル対応のメインディスプレイに加え、ディスプレイ左側にマウスの左右ボタンに相当するボタンを2つ、ディスプレイ右側にポインティングデバイスの移動と上下スクロールを行うタッチパッドを備えている。

QWERTYキーボードをスライドさせて、画面を起こしたところ(左)。5インチのディスプレイはタッチパネル操作に対応する。さらに、ディスプレイ左にマウスの左右ボタンに相当するボタンが2つあり、ディスプレイ右にポインティングデバイスを操作するイルミネーション付きのタッチパッドがある。持ちながらタイピングする場合は、写真(右)のように両手で持ち、親指でキーを押す
D4の前面(左)。タッチパネルの操作を無効にするキーロックスイッチのほか、中央部にUSB端子とクレードルと接続するための拡張端子がある。D4の背面(右)。左側から、ストラップホール、カメラ/シャッターボタン、画面回転ボタン、電源ボタン、平形イヤフォンフォン端子、電源端子が並ぶ

純正別売オプションとして、クレードルや電話型のBluetoothヘッドセット(グループセンス製)を用意する。クレードルは左右側面にUSB端子を1つずつ備えるほか、背面にオーディオ出力端子、RGBアナログ端子、LAN端子、USB端子2つ、電源端子がある。本体とは別に予備バッテリーの充電も可能だ

W-ZERO3とD4のキーボード(左)。キーピッチはW-ZERO3が約10ミリ、D4が約12.2ミリ。わずか2ミリの拡張だが、ドーム型のフレームレスキーのため、かなり押しやすくなっている。D4の厚さは約25.9ミリ。W-ZERO3(約26ミリ)や大容量バッテリーを装着したEM・ONEとほぼおなじ厚さ(中、右)
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