最後に使い勝手を総括してみよう。起動は[カメラ]キーで行う。起動時間はだいたい5秒くらい。もうすこし速いとうれしい。
操作系は“Cyber-shot”をかなり踏襲する。ダイヤルキーの[アプリ]キーと[EZ]キーがそのままズームキーになる。これはCyber-shotのズームレバー位置と同じ。操作時に判別しやすいよう「W」と「T」マークが青く光る。十字キーも画像サイズ、マクロ、フラッシュ、セルフタイマーの設定をワンタッチで行えるCyber-shot風ショートカットになっている。
撮影画面は左端に撮影情報アイコンが縦に並ぶデザイン。それぞれがグラフィカルメニューになっており、メニューキーを押すと設定内容を変更できる。
グラフィカルメニューにない項目は「設定」メニューか、ショートカットキーで設定する。ホワイトバランスや手ブレ補正の項目はメニューを使うより、ダイヤルキーのショートカットキーを使う方法も便利だ。
撮影モードはSO905iCSとほぼ同じのようだが、パノラマ撮影機能がなかった(「SO905iSC」のカメラレビュー参照)。これは残念だ。
一方、便利になったのは露出補正。Cyber-shotケータイ W61Sはサイドキーに露出補正の機能が割り当てられ、キー操作で明るさを調整できるようになった(SO905iCSはジョグ操作で行える)。同じく側面に備えるシャッターキーは周囲が青く光って認識しやすく、クリック感も上々で操作しやすい。
5MサイズのFine設定でmicroSDへ記録する場合の時間は、ミニフォト機能を併用して約5秒少々、使わないと約3秒ほど。SO905iCSよりはこころもち速いが、もう少し速いほうがうれしいな、という感じ。
ミニフォトは、microSDにフルサイズの写真を記録すると同時に、内蔵メモリへVGAサイズの縮小版も一緒に書き込んでくれる機能だ。microSDを抜いても内蔵メモリはミニフォトが残っているので古い写真も見返せるし、写真をブログに上げるときなどは縮小されたミニフォトをそのまま使えるのですごく便利だ。撮影に少し時間がかかってもこの機能は大いに使いたいと思える(ただし、見られたらヤバい写真を撮る人は気をつけてください。microSDの中身を消しても抜いても、本体に残っている……ということになります 笑)。
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