ウィルコムは5月26日、フェリカネットワークスが開発する非接触ICカード技術方式「FeliCa」に対応したチップを同社のPHS端末に搭載すると発表した。2008年度第4四半期をめどにFeliCaを搭載するPHS端末を日本で発売し、その後は全機種への標準搭載を目指す。
ジェーシービーの「QUICPay」、東日本旅客鉄道(JR東日本)の「モバイルSuica」、ビットワレットの「Edy」の導入がすでに決まっているほか、全日本空輸(ANA)と日本航空インターナショナル(JAL)の会員証/ポイントカードとしても利用可能になる予定。そのほかのサービス事業者とも導入に向けて検討を進めている。
ちなみにQUICPayとEdyは2008年度第4四半期、モバイルSuicaは2009年度上期からサービスを提供する予定だ。
もちろんPHSの通信機能と連携し、電子マネーなどのチャージが可能なほか、残高や利用履歴を端末上で確認できるなど、おサイフケータイで実現しているFeliCa利用機能をPHSでも使えるようにする予定だ。
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