ワイヤレスジャパン2008のシャープブースは、国内の5キャリア向けに展開している端末が勢ぞろいしている。
ドコモ向け端末は、最新モデル「SH906i」「AQUOSケータイ SH906iTV」や発売されたばかりの「SH706i」、まだ発売されていない「SH706ie」やウェルネスケータイ「SH706iw」の実機に自由に触れられる。au端末は最新の「W62SH」を出展。ソフトバンクモバイル向けも「AQUOSケータイ 923SH」「PANTONE Slide 825SH」「THE PREMIUM WATERPROOF 824SH Elegant Line」「インターネットマシン 922SH」などを展示している。このほかウィルコム向けの最新端末「WILLCOM 03」や「WILLCOM D4」、イー・モバイル向けのスマートフォン「EM・ONE α」も実機がある。ちょっと珍しいところでは、中国市場向けのAQUOSケータイ「SH9010C」の参考出品もあった
SH706ieとSH706iwの実機は、発売前ということもあり、高い注目を集めていた。脈拍センサーや歩数計、体組成計との連携機能といったウェルネス機能は、実際に試すことができる。
またシャープ製端末に搭載されているタッチパネルや新ベールビュー、光TOUCH CRUISER、モーションセンサーなどの新機能についての紹介コーナーや、実際に端末に搭載されているワンセグチューナー、液晶パネルといった自社開発のデバイスなどを集めて高い技術力をアピールするコーナーも設置している。端末に搭載されているデバイスに興味があればぜひ立ち寄ってみたい。
このほか、一般向けの展示は初めてとなる、シャープ独自の法人ユーザー向けASPサービス「セキュアメッセージゲート」も一見の価値がある。セキュアメッセージゲートは、一般に市販されている携帯電話に専用のアプリ(iアプリ、EZアプリ、もしくはS!アプリ)をインストールすることで、端末にデータを残さずにメールの読み書きなどを可能にするソリューションである。マルチキャリア対応である点が大きな魅力だ。
セキュアメッセージゲートを導入すれば、企業内のメールのセキュリティを確保した上で、携帯電話上で閲覧や返信、転送などが容易に行える。サーバからアプリに読み込んだデータは、アプリを終了すると削除されるため、端末内にデータが一切残らない。またユーザーIDとパスワードに加えて端末個体識別による認証を行っているため、仮にIDとパスワードが盗用されても、異なる端末からのアクセスはブロックされるなど、セキュリティも高い。
メールはPOP/SMTPを利用する一般的なインターネットメールのほか、Microsoft Exchange 2003/2007、Lotus Notes/Domino Ver.6.0以降に対応。またWord、Excel、PowerPoint、PDF形式の添付ファイルはSVG(Scalable Vector Graphics)形式に変換して表示するため、端末上でも閲覧でき、自由な拡大・縮小も可能。サーバに保管されているメールは、70通ほどを一気に読み込むため、端末上ではメールの本文をストレスなく閲覧できる。
サービスはシャープのASPとして提供するため、ユーザーは大規模なシステムの導入などは必要ない。料金は1ユーザーあたり1000円程度になる見込みで、2008年秋ころのサービス開始を予定している。
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