Appleは1月6日(現地時間)、米国サンフランシスコで開催中のMacworld Conference & Expo 2009の基調講演で、「iPhone 3G」の3Gネットワーク経由でもiTunes Music Storeを利用できるようにしたと発表した。
2007年9月6日からサービスを開始したiPhone/iPod touch向けのTunes Music Storeは、これまで「iTunes Wi-Fi Music Store」という名称でサービスを提供していた。その名に「Wi-Fi」と付くことからも分かるとおり、無線LAN経由でアクセスしないと楽曲のダウンロードができない仕様だった。iPhone 3GでiTunes Wi-Fi Music Storeにアクセスすると、無線LANを利用しているときには楽曲のダウンロードを含めすべての機能が利用できたが、3Gネットワークの利用中は画面に利用できない旨のメッセージが表示され、楽曲の検索やダウンロードはできなかった。
今回、iTunes Music Storeが3Gネットワーク経由のアクセスに対応したことで、iPhone 3Gユーザーは無線LAN環境がなくてもiTunes Music Storeの楽曲をiPhone 3Gに直接ダウンロードできるようになる(PodcastはiPhone 2.2へアップデートしていれば、これまでも3Gネットワーク経由でダウンロード可能だった)。3G経由でのアクセスの場合、ダウンロードできるのは10Mバイトまでの楽曲になるが、すべての楽曲はPC向けのiTunes Storeと同じ価格・同じ仕様(コーデック/ビットレート)で入手可能で、試聴サービスも利用できる。
なお3Gネットワーク経由で楽曲をダウンロードすると、データ量に応じたパケット通信料が楽曲の代金とは別に発生する。
また同日、iTunes Storeで販売する楽曲は、今後すべてDRMフリー/AAC 256kbpsの「iTunes Plus」としていく方針も明らかにしている。
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