2009年のMacworld Expoでは、一体どのような新製品が発表されるのか。Macworld Expoというイベントは、毎年、基調講演でのアップル新製品発表で幕を開ける。今年はこの基調講演を行うのがスティーブ・ジョブズCEOではなく、ワールドワイドマーケティング担当上級副社長のフィル・シラー氏だ(関連記事:Macworld Expoはなくなってしまうのか?――開幕直前リポート)。
Macworldといえば、この基調講演で“いい席”を取るために人々が徹夜で並ぶことで有名だが、はたして講演者がシラー氏でも行列はできるのか?
開幕前日の午後6時ごろに会場に足を運ぶと、すでに3人が並んでいた。彼らのような熱心なファンにとって、アップルのトップ不在はそれほど問題ではなかったようだ。それよりも普段ならもっと競争の激しいMacworldの列の先頭に並び、世界中のメディアからの取材を受けられるほうがうれしいと思っている節もありそうだ。
そう思うのは彼らだけではない。実はMacworld Expoが開幕する前から、東海岸出身の2人が始めたShowStopperと呼ばれるプライベートショーがすでに開催されており、Macworldを主催するIDG Expoも自ら前夜祭パーティーを開いて数社を展示させている。
また、会場入り口に設置されたFIRST LOOKSというコーナーでは、このExpoで発表となるいくつかの目玉商品が紹介されていた。
もっとも、やはりほとんどの来場者にとって、1番気になるのは今回アップルが何を発表するかだろう。会場には毎年のように覆い隠された垂れ幕がつるされており、答えはこの垂れ幕の中に隠されている(かもしれない)。
現在アップルの新製品としてささやかれているのは、これまでで最大規模のモデルチェンジが行われるという「Mac mini」だ(ウワサではボディカラーやデザインが変わるとも言われている)。
また、昨秋の段階では、ユニボディ(1枚のアルミ板からマシンのボディを削り出す方法)へのモデルチェンジができなかった17インチ版のMacBook Pro(バッテリー寿命が大幅に延びると言われている)も候補に挙がっていた。
そしてソフトウェアでは、当初の予定よりだいぶ前倒しで春ごろまでにはリリースされそうな最新Mac OS「Mac OS X v10.6“Snow Leopard”」や、アップルが提供するビジネスソフト「iWork」(Keynote、Pages、Numbersで構成される)のWebアプリケーション(クラウド)版の登場が期待されている。
その答えが分かるのは、日本時間の深夜2時ごろ以降になる。PC USERでも速報とそれに続く詳報で現地リポートを掲載していく予定なので、楽しみにしていてほしい。
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