新型MacBookを借りて2日目。新しい外観にもだんだんと慣れてきて、購入意欲が高まってきた。昨夜はMacBookとしては初搭載となるキーボードバックライトを堪能するため、あえて部屋を暗くしてみたりと、楽しく過ごしたのである。
さてファーストインプレッションに続いてはベンチマークテストをさくっとお届けしよう。
比較対称としては、筆者が常用している初代MacBookを用いた。最初のMacBookが発売されてからおよそ2年半が経っており、このフルモデルチェンジを機にそろそろ新型への乗り換えを検討している人も少なくないと思う。参考になれば幸いだ。
なおこれ以降、初期モデルを“旧MacBook”、今回発売された新型を“新MacBook”と表記する。まずは両機のスペックを確認。
さて、CPUとチップセットは世代を大きく隔てているし、メモリバスの速度も大幅に向上している。そして何より、新モデルの性能面での最大のポイントはグラフィックスの強化だ。従来のMacBookの枠を超えた性能を叩き出してくれることを期待したい。
それではまず、iTunesによるファイル変換の所要時間を比較してみよう。CPU性能の差が比較的そのまま現れる処理だ。
結果を見ると、新MacBookは旧MacBookの1.5倍前後の処理速度を記録している。CPUの動作周波数では1.2倍ほどの差しかないが、CPUの世代が進んだこと、システムバスも高速化されていることで、実際的にはそれ以上の差がある。
続いてはベンチマークソフト「CINEBENCH」でCPUとGPUの性能を計測した。
CPUスコアに関しては新MacBookが旧MacBookの約1.35倍ということで、iTunesでの計測とほぼ同様の結果。
そしてアップルが「5倍も高速になった」とうたっているGPUスコアだが、本当にほぼジャストで5倍速くなっているのにはたじろいだ。比較対象が最も古い初代モデルであることは差し引かねばならないが、それにしても圧倒的な数値だ。グラフィック性能は「順当に」ではなく「飛躍的に」向上していると言ってよいだろう。
さてベンチマークとしては以上のようなところだが、数値を出すまでもなく、実際に新MacBookを使っていると、体感的にも処理速度の向上は感じられる。
細かいところだが、例えば旧MacBookではiPhotoのイベント表示から写真を拡大するときなどに、ほんのコンマ何秒かだが、ひっかかって待たされる感覚があった。新MacBookではその引っかかりが短くなっており、まったくストレスを感じない。動作の軽快感や反応速度は全般的に、明らかに体感できるレベルで増している。
というわけで、ベンチマーク的にも体感的にも、非常に納得&魅力的な結果だ。筆者の購入意欲もさらに高まっていくのである。
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