スティーブ・ジョブズCEOの基調講演で発表された、新型Macの「MacBook Air」。詳細な情報はこちら(「MacBook Air」から「Time Capsule」まで、4つのテーマで語られたスティーブ・ジョブズ氏基調講演)や、こちら(アップル、厚さ19.4ミリの“0スピンドル”モバイルノート「MacBook Air」を発表)の記事を参照してもらうとして、まずはアップルストア銀座で報道関係者向けに公開された実機のインプレッションをお届けしよう。
まず手にとって驚かされるのは、その丸みを帯びたボディと滑らかな手触りだ。写真にもあるようにボディ全体は丸みを帯びているが、酸化皮膜処理されたアルミニウムは意外と手にしっくりとくるもので、フィット感はよい。そしてボディ前面が4ミリ、最厚部でも19.4ミリという圧倒的なスリムさに目を奪われる。
ラッチレスの液晶ディスプレイは指1本で開閉でき、その際もボディ下部を押さえずにすむのが秀逸だ。キーボードは説明員によるとMacBookと同じ形状で、キーピッチやキーストロークも変わりがないという。液晶ディスプレイ上部にあるWebカメラ「iSight」の左側に環境光センサを内蔵し、これまでMacBook Proの特権だったバックライトキーボードも導入している。
そしてスティーブ・ジョブズCEOが「iPhoneで学習したことをすべて取り込んだ」という特大サイズのトラックパッドは、iPhoneやiPod touchで採用されたマルチタッチジェスチャーをサポートしており、iLife'08などアップル純正ソフトウェアでは画像をつまんだり(ピンチ)、回転させたり、左右にこする(スワイプ)ことができる。Safariの進む/戻る動作がジェスチャーで扱えるのもうれしい。
非常に質感の高いボディにはそそられるが、ユーザーレベルでバッテリーの交換はできず、割り切った拡張性も意見が分かれるところだろう。さらに悩ましいのは、Core 2 Duo 1.6GHzと80GバイトHDDを搭載したモデルで22万9800円、Core 2 Duo 1.8GHzと64GバイトSSDを備えたモデルだと38万8400円という価格差だ。
なお、製品が出荷されるまでは約2〜3週間(オンラインのApple Storeの国内出荷予定日)あるので、十分に検討したうえで購入を決めたいが、アップルストアの店頭で展示を開始するのは出荷日以降とのことなので、この記事を読んで銀座に走ってもMacBook Airを買うことはおろか、お目にかかることもできないので気をつけてほしい。
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