速くて安い、新しい「iMac」が登場24インチモデルが20万円を切る

» 2008年04月28日 22時57分 公開
[ITmedia]

 アップルは4月28日、コンシューマー向けデスクトップPC「iMac」の新モデルを発表した。ラインアップは従来と同じく、20インチワイド液晶(1680×1050ドット)を搭載した2モデルと、24インチワイド(1920×1200ドット)で構成される計3モデル。外装にアルミニウムを採用したデザインは変わらず、主に基本アーキテクチャを一新したアップデートになる(→アップルによる説明会の記事)。

 今回のモデルチェンジで目を引くのは「全モデルにこれまでより速いIntel Core 2 Duoを搭載」した点だ。具体的には、FSBが1066MHzに引き上げられ、2次キャッシュ容量が6Mバイトに増加している。また、全モデル共通して、メモリクロックも667MHzから800MHzとなった。

 そしてもう1つのトピックが価格。昨年8月発表のiMacに比べて、最下位モデルが2万円、ミドルレンジが3万円、そして最上位モデルが4万円ほど安くなっており、特に24インチが20万円を切る価格設定になった。

 個別に見ると、最下位の「MB323J/A」は、従来モデルに比べて、CPUを2.0GHzのCore 2 Duo(FSB 800MHz/共有2次キャッシュ4Mバイト)から2.4GHzのCore 2 Duo(FSB 1066MHz/共有2次キャッシュ6Mバイト)に強化。そのほかのスペックは踏襲しており、メモリ容量は1Gバイト、HDDは250Gバイト、グラフィックス機能にATI Radeon HD 2400 XT(GDDR3 128MBメモリ)を搭載し、8倍速対応の2層式SuperDriveを備える。価格は13万9800円。

 同じく20インチワイド液晶を搭載する「MB324J/A」は、CPUを2.4GHzから2.66GHzのCore 2 Duoに変更し、メモリ容量を2Gバイトに倍増した。320Gバイト容量のHDDをはじめ、ATI Radeon HD 2600 PRO(GDDR3 256Mバイト)や、8倍速対応の2層式SuperDriveに変更はない。価格は16万9800円。

 24インチ液晶を搭載する最上位の「MB325J/A」は、2.8GHzのCore 2 Duoを搭載し、メモリ容量を2Gバイトに増加。そのほかの仕様は、320GバイトHDD、ATI Radeon HD 2600 PRO(GDDR3 256Mバイト)、8倍速対応の2層式SuperDriveと、20インチのMB324J/Aと同じだ。ただし、価格は8月発表の20インチモデル「MA877J/A」と同等で、これと比較すると、ディスプレイが大型化し、CPUが強化され、メモリが倍増したことになる。19万9800円。

奥行き189ミリ(24インチモデルは207ミリ)の薄型ボディは踏襲

 このほか、24インチのiMacには、CTOオプションで新たに3.06GHzのCore 2 Duoと、NVIDIA GeForce 8800 GS(GDDR3 512Mバイト)を選択できるようになった。特に後者は「グラフィックス能力を多用するアプリケーションでは最大で標準モデルの2倍の性能を発揮する」(同社)という。

 インタフェースは従来モデルと同じで、本体背面にヘッドフォン、マイク、USB 2.0×3、FireWire 400、FireWire 800、ギガビットLAN、ビデオ出力が並ぶほか、IEEE802.11nの無線LAN機能とBluetooth 2.1+EDRを内蔵。薄型のApple Keyboardや、Mighty Mouse、Apple Remoteも付属する。搭載OSはMac OS X v10.5 Leopard。iLife'08も付属する。

 4月28日現在、同社直販サイト「AppleStore」での出荷予定日は、標準モデルが24時間以内、3.06GHzのCore 2 Duoを搭載したモデルが2〜4営業日となっている。

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