車に歩行者の位置情報を通知――OKI、携帯電話用アタッチメントを開発

» 2009年01月13日 23時43分 公開
[ITmedia]

 OKIは1月8日、携帯電話に接続することで、歩行者と車両との間で位置情報の交換を可能にする「安全携帯アタッチメント」の試作に成功したことを発表した。同社はこのアタッチメントを、歩行者や自転車乗用者の安全サポートに役立てたい考えだ。

Photo OKIの安全携帯アタッチメント

 このアタッチメントは、同社が2007年に開発した「安全携帯端末」のシステムをベースに開発したもの。車両とアタッチメント間の位置情報のやりとりには、ETCなどで使われている通信方式のDSRCを採用しており、アタッチメントの利用者は自分の位置を周辺の車両に通知するとともに、周辺車両の位置情報を取得できる。OKIでは車両と歩行者の位置関係から交通事故が発生する可能性が高い場合に、事前に注意を喚起できるなど、このアタッチメントが交通弱者事故の低減に貢献できるとしている。

 今後は歩行者への有効な注意喚起の手段や、歩行者と車両間の意志表示方法など、安全を支援するアプリケーションの開発を進めるとともに、インタフェース部やドライバ部、アプリケーション部に拡張性を持たせることで、国内キャリアの携帯電話に接続可能にする予定。

Photo システム構成
Photo 運用イメージ

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