「Woooケータイ W63H」で新たに採用したVisual WVGA有機ELは、屋外でどのくらい見やすいのかという質問が数多く寄せられた。
晴天の屋外でチェックしたところ、室内よりは見にくいものの、屋外でも直射日光が当たらなければ「全く見えない」ことはなく、実際に使う上で大きな問題はほとんどなかった。とはいえ、直射日光が当たるような状況下ではさすがに見にくく、特に黒っぽい映像だと映り込みが目立ち、せっかくの映像の美しさを損なっているように感じた。
兄弟機の「EXILIMケータイ W63CA」と同じく、W63Hは“Visual WVGA”の有機ELディスプレイを備える。そもそも“Visual WVGA”有機ELと“ワイドVGA”ディスプレイは何が違うのだろうか。
ワイドVGAディスプレイは、480×800個あるピクセルの中にRGB(Red/Green/Blue)の3色がサブピクセルとして構成される。一方、Visual WVGAディスプレイは、ピクセル数が240×RGBG×800。これは、1ピクセル内にRGかBGの2色で構成される「Pentile方式」を採用したもの。「(グラフィック機器メーカーの業界団体である)VESA(Video Electronics Standard Association)の測定基準によると、Pentile方式と標準的な方式のWVGAの解像度は差はない(KDDI広報部)」とのこと。
Visual WVGAの解像度はワイドVGAと同等だが、発色方法が違うため、色味が異なるといえる。なお、純粋なワイドVGAの有機ELは2009年1月現在は存在しない。
W63Hは発表直後からVisual WVGAディスプレイへの関心が高かったようで、特に「フォントがVGA対応なのか」という質問が多く寄せられた。確認したところ、メニューやメールなどのフォントはVGAに対応しているようだ。またPCサイトビューアやドキュメントビューアなども精細な表現ができる。
ただし、「au one」ポータルなどのEZwebサイトや、LISMO PlayerなどのアプリはVGAフォントに対応しておらず、せっかくのVisual WVGAディスプレイが生かされていない感がある。
W63Hは月々1万3650円の定額で、PCと接続したデータ通信が利用できる。PCデータ接続には外部接続端子のほか、Bluetoothを介してワイヤレスによるダイヤルアップ接続が可能だ。W63HのBluetoothはVer.2.0+EDR準拠で、ダイヤルアップに使用する「DUN(Dial-Up Networking Profile)」をはじめ、下記のBluetoothプロファイルに対応する。
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