同時発表の「BAUM」とともにウィルコム端末では初搭載となるのが「おサイフケータイ」ことFelica機能だ。今回発表された2端末は、第2世代のモバイルFeliCaチップ(Favor 2.0)を搭載。電子マネーやポイントカード、交通系サービスはもちろん、アドレス帳や画像などをほかのFelica搭載端末と送受信できるIC通信機能も備えた。端末の紛失や盗難時に不正利用を防ぐためのサービスロック機能も用意されている。


発表会場の展示機にはEdyとQUICPay、JAL、ANAの4サービスがプリインストールされていた。Felicaのメモリ容量はAが751BL、Bが248BLなので大容量の第2世代チップだ。アプリケーションの画面上部が空白になってしまうのはワイドディスプレイを想定していないためだ。なおモバイルSuicaは夏ごろに対応。アプリはウィルコムの専用サイトからダウンロードするなおパケット通信を使ってオンラインチャージなどを行う場合には、トラブルを防ぐために着信できない仕様になっているという。
メインディスプレイはウィルコムの音声端末としては初のワイドタイプとなり、表示できる情報量が拡大した。またウィルコムガジェットのサポート、メニューのカスタマイズ性を拡大、カメラ機能も強化されるなど、今時の音声端末としての機能もブラッシュアップされている。
日本語入力システムも強化された部分だ。WX330KのAdvanced Wnn V2からiWnnに変更され、フレーズ予測や次文節予測をサポート。時間帯も考慮した候補表示を行うため、「こん」と読みを入れると昼間は「こんにちわ」、夜間だと「こんばんわ」を優先して表示する。かな入力のまま英数変換を行うことも可能だ。候補選択操作も4方向キーと上下キーのみを選択することができる。


メインディスプレイの解像度は240×400ピクセルとなり、WX330Kから25%情報量が増したことになる。ブラウザ利用時などでメリットが大きい(写真=左)。ワイドディスプレイを活用しているのがカレンダー機能(写真=中央)。フォーカスしている日の予定が一覧画面のまま確認できるようになった。予定が150件、ToDoが50件、開始曜日が日曜と月曜で選択できるなど、カレンダー機能は結構充実している(写真=右)
Flash Liteに対応し、標準メニューとカスタムメニューを切り替えることが可能になった。カスタムメニューにはガジェットやアプリなどのショートカットも登録可能。カスタムメニューからメニュー一覧を呼び出せるので、不便なく使いこなせる
展示機には10種類のガジェットが登録済みだった(デスクトップに表示できるのは、同時に3つまで)。デスクトップアイコンからモバイルmixiにさっとログインといったことも可能だ。WX320KやWX330Kは「Operaサーバーサービス」によるRSS機能が使えたが、WX340KのRSS機能はACCESSがネイティブアプリで提供している

端末に装着したmicroSDメモリーカードには、USBマスストレージクラスとしてアクセス。付属の充電アダプタは5V/500mAhと、USB端子の給電能力と同等。そのため急速充電設定ならPCなどからも充電アダプタとほぼ同じ時間で充電できる。USBモードを「モデム」に設定した場合は、CDC(Communication Device Class)準拠デバイスとなり専用ドライバが提供されないOSや一部のUSBモデムルーターなどでも動作する可能性が高い
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