カメラは800万画素CCDを備えるほか、シャープ独自の画像処理エンジン「ProPix」も搭載する。CCDとProPixが手ブレと被写体ブレを抑え、動きのある被写体も鮮明に撮影できる。ISO感度は最大2500まで設定でき、光量の少ないシーンでも比較的明るく撮影できる。このほか、スミア(光の筋)を抑えるメカシャッターや、動画のスミアを抑えるNDフィルタ、最大5人の顔検出機能、35ミリフィルム換算で広角29ミリ相当のレンズ、4秒間シャッターを開放する長時間露光にも対応する。

従来のソフトバンクモバイルのシャープ製端末と同じく、メインメニューにアクセスすると、「カメラ」にカーソルが合った状態となる(写真=左)。「カメラ」を選ぶと、静止画撮影や動画撮影、バーコードリーダー、カメラ設定など9つの項目が現れる(写真=右)


最大撮影サイズは8M(2448×3264ピクセル)となる。なお、ドコモの800万画素CCDカメラ搭載のAQUOSケータイ SH-01Aは、縦に開いた状態ではUXGA(1600×1200ピクセル)以上のサイズの撮影ができないが、932SHは縦画面でも全サイズを設定できる(写真=左端、左中)。フォーカス設定は「標準(人物優先)」「センターAF」「スポットAF」「接写」「マニュアルフォーカス」から設定できる(写真=右中、右端)「930SH」も(小型の折りたたみボディに)800万画素CCDカメラを備えるが、932SHでは (1)「笑顔フォーカスシャッター」の搭載 (2)「振り向きシャッター」の搭載 (3)画像ビューアの高速化 の3点が進化点となる。
笑顔検出シャッターは、被写体の笑顔を自動検出してシャッターを切る機能。笑顔レベルは3段階を用意し、レベル1では微笑程度でシャッターが切れる。振り向きシャッターは、被写体が振り向いた顔を自動検出してシャッターを切る機能。この2つの機能はNTTドコモの「SH-03A」も搭載する。


撮影時にYahoo!ケータイキーを長押しすると、笑顔フォーカスシャッター→振り向きシャッターという順に設定変更できる。どちらの設定もオフにする「ノーマル」もある。設定を変えると、画面右下のアイコンが変わる

笑顔検出シャッターの笑顔レベルは3段階から設定できる(写真=左)。まず人物の顔にピントを合わせ、被写体が笑うとシャッターが切れる(写真=中)。振り向きシャッターでは、被写体が振り向くとシャッターが自動で切れる(写真=右)画像ビューアは、画像を表示後、左右キーで前後の画像を素早く表示できるようになった。光TOUCH CRUISERを使った操作も可能で、決定キーの上で指を滑らせると画像が流れるように表示される。
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光TOUCH CRUISERを使ってデータフォルダの写真を切り替えながら表示。すべて8Mサイズで撮影した画像だが、スムーズに表示できた
(ムービーはこちらからでも参照できます) |
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光TOUCH CRUISERを使わず、十字キーの左右を1回ずつ押しながら画像を表示
(ムービーはこちらからでも参照できます) |
撮影画像を保存しながら次の撮影に移れる「バックグラウンド保存」も、930SHに引き続き採用した。大きな8Mサイズで撮影しても、保存の間に待つことなくスムーズに撮影を続けられる。このバックグラウンド保存は、同じく800万画素CCDカメラを備えるドコモの「SH-01A」とSH-03Aは搭載しない。
932SHでは、従来の300Kバイトから最大1Mバイトのファイルをメール送信できるようになったことも大きな進化点だ。送信容量が大きいのでパケット定額サービスの利用は必須となるが、手軽に大容量ファイルをメールでやり取りできるのはうれしい。1Mバイトを超えるファイルを添付する場合、自動で300Kバイトか1Mバイトに圧縮してくれる。
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