ソフトバンクモバイルのシャープ製端末「830SH for Biz」は、「NEW PANTONE 830SH」をベースにした法人向けのビジネスケータイ。同じくビジネス向けの「813SH」とそのセキュリティ強化モデル「813SH for Biz」の後継モデルとして登場した。ソフトバンクモバイルが提供する法人向けソリューションサービスに対応している。


ボディサイズは約49(幅)×97(高さ)×17.6(厚さ)ミリ、重さ約105グラムと小型軽量(写真=左、中央)。ダイヤルキーは押しやすいアークリッジキーを搭載し、ワンタッチで内蔵辞書をすばやく起動する辞書キーも搭載した813SHはベースとなった812SHからカメラを省略し、さらに813SH for BizではFeliCaチップと外部メモリ、赤外線通信、Bluetoothを使ったファイル交換機能やメールへのファイル添付機能なども省略されていた。
今回の830SH for Bizでは、830SHから省略された機能はFelicaのみで、AF対応の200万画素カメラはそのまま装備された。説明員によると「“外回りなどの業務報告にカメラ機能を使いたい”という法人ユーザーも多く、今回の機種ではカメラはそのまま搭載した」という。
とはいえ、機密保持のためにカメラ機能をオフにしたり、外部との通信を制限したい場合もある。そこでソフトバンクモバイルが用意したのが「法人基本パック」(月額498円/1回線)「法人基本パックプラス」(月額698円/1回線)だ(2008年12月の記事参照)。
これはコンシューマ向けに提供している「基本オプションパック」を法人向けにバージョンアップしたもの。法人基本パックでは端末位置情報の検索やグループ内でのアドレス帳共有、接続できるWebページを業務に関連のあるものだけに指定したり、端末が盗難に遭ったり紛失した場合に遠隔ロックで内部情報の流出を防ぐことができる。法人基本パックプラスではさらに、管理用のWebページから端末1台1台の機能を制限できるようになる。端末側からはどの機能が制限されたかを確認できるが、制限を解除することはできない。
「電話番号単位で遠隔で制限等をかけることができ、端末操作では一切制限の解除ができないので、管理面でも安心。機能制限を解除することもできるので、利用者や利用ポリシーの変更にも柔軟に対応できる」(説明員)

利用制限がかかっている機能に関しては、選択しても「この機能はロックされています」と表示されて起動できなかったり、そもそも項目がグレーアウトして選択できない様になる。制限のオン/オフは管理用PCからの遠隔操作でしか受け付けない「法人基本パックプラス」で遠隔制御できる830SH for Bizの機能
遠隔制御に対応した使いやすさ重視のビジネスケータイ――「830SH for Biz」
写真で解説する「830SH」「830SH s」写真で解説する「830SH」「830SH s」
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