ソフトバンクのMVNO参入は「通信事業者としての責務放棄」――MVNO協議会

» 2009年02月05日 18時14分 公開
[平賀洋一,ITmedia]

 テレコムサービス協会(TELESA) MVNO協議会は2月4日、ソフトバンクモバイルがMVNO(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体通信事業者)としてイー・モバイルのHSDPA網を使った定額データ通信サービスを開始することを受け、「MVNOの趣旨に反する」との意見を表明した。

 MVNO協議会は、MVNOに参入するソフトバンクモバイルが自前の無線局を持って移動通信サービスを提供する電気通信事業者(MNO)であることを問題視。総務省が定めたMVNOガイドラインではMNOがMVNOになれないという記述はないものの、「移動通信分野における競争促進、多様かつ低廉なサービスの提供による利用者利益の実現、および電波の公平かつ能率的な利用の確保というMVNOガイドラインの目的に照らせば、当初企図していた目的と異なる」と指摘した。

 また、すでにインフラを持つMNOがほかのMNO回線を使ってMVNOに参入することは、モバイル通信網の拡大や通信事業者の多様化にもにつながらず、競争促進にも反すると批判。オークション形式で周波数免許を取得する諸外国と違い、日本では電波利用料の負担のみで国民の財産である電波の使用権をMNOが得ていることにも触れ、「MNOは可能な限り広範囲にわたり、多様なモバイル通信サービスの提供を可能とし、公平かつ能率的な電波利用を実現する設備を構築し、国民の利便に寄与する通信サービスを提供すべき」との考えを示した。

 さらに「周波数免許を持つMNOが他のMNOのモバイル通信網を利用するMVNOになるというのは、MNOがこの責務を放棄することにほかならない」とも述べ、ソフトバンクモバイルのMNVNO参入は認められるべきではないとした。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月10日 更新
  1. 「iPhoneの調子が悪いです」の文言、なぜアイホンのFAQに? 実はAppleと深く関係 (2026年02月08日)
  2. 総務省有識者会議が「手のひら返し」な我が国への示唆――日本を国際標準から遅れさせたのは自らの愚策のせい (2026年02月08日)
  3. ソフトバンク、短期解約を繰り返す「ホッピングユーザー」を抑制 その理由は? (2026年02月09日)
  4. 「東京アプリ」で1.1万円分をゲット、お得な交換先はどこ? dポイント10%増量+楽天ペイ抽選が狙い目か (2026年02月05日)
  5. KDDI、楽天モバイルとの「ローミング重複エリア」を順次終了 松田社長が言及 (2026年02月06日)
  6. 楽天モバイル、1000万回線突破も残る「通信品質」の課題 5G SAの早期導入とKDDIローミング再延長が焦点に (2026年02月07日)
  7. Googleが台湾のPixel開発拠点を公開 「10 Pro Fold」ヒンジ開発の裏側、“7年サポート”を支える耐久テスト (2026年02月09日)
  8. 東京アプリ、PayPayがポイント交換先に追加される可能性は? 広報に確認した (2026年02月05日)
  9. 東京アプリ、PayPayとWAON POINTをポイント交換先に追加 交換時期は「決まり次第案内」 (2026年02月09日)
  10. 「小型iPhone SEを復活させて」──手放せない理由SNSで話題 どこが“ちょうどいい”と評価されるのか (2025年11月29日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年