バッテリーの持ち時間を少しでも長く――。そんなケータイユーザーの思いに対する1つの提案として、auのシャープ製端末「SOLAR PHONE SH002」は太陽光充電のためのソーラーパネルをボディ背面に搭載した。晴れた日なら10分の太陽光充電で1分程度の通話のための電力を確保でき、バッテリー切れの状態からでも充電ができる。あくまで充電器の補助的な役割ではあるものの、アウトドアや屋外のカフェなどで端末を日にかざせば、バッテリーの持ち時間を増やすことができる。
ボディは回転2軸式で、フラットで角の取れたオーソドックスなフォルムだ。光沢感のある背面からはソーラーパネルが顔をのぞかせ、デザインのアクセントにもなっている。
説明員によれば、SH002に使われているソーラーパネルは住宅用のものと同じセルを採用しているという。携帯に搭載するにあたり、クリアパネルを表面に被せて強度を確保した。最も効率よく充電できるのは、ソーラーパネルに晴天の日差し(8万〜10万ルクスの光)を垂直に浴びせた状態で、“10分の太陽光充電で1分の通話”という指標はこのベストコンディションで充電した場合のものだ。日差しが弱かったり、日が斜めに入った場合は、時間あたりの充電量は減ってしまう。
太陽光充電はバッテリー残量が80パーセント以下の場合にのみ行える。満充電まで太陽光で充電してしまうと、端末が過度に発熱する恐れがあるためだ。また、充電器と太陽光充電の同時利用は、バッテリーに負担がかかり、寿命を短くしてしまうため推奨していないという。ちなみに、バッテリー切れの状態から80パーセントにまで太陽光充電しようとすると、20時間程度が必要になる。1日の日照時間は限られているため、太陽光のみで電力をまかなうことは現実的ではない。
ソーラーパネルの利用状況は、電子ペーパーのサブディスプレイで確認できる。画面右側に設けられた「ソーラーモニター」は、太陽光充電の状態をイラストで段階的に知らせる。また、電源が切れている状態では「通話時間目安表示」が現れ、四角いアイコンの数を見ることで通話可能な時間が分かる。また、ソーラーパネルの利用状況と連動する待受Flashも用意した。
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