アナタ好みの写りはどれ?――ドコモ夏の“カメラケータイ”比較(基本編)荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/4 ページ)

» 2009年08月07日 14時54分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 今年のドコモ夏モデルでは8Mピクセル以上のカメラを搭載したモデルがけっこう出てきた。その中で気になるモデルをまとめていじってみたのだが、これが思ったより大変だった。

 タッチパネル搭載モデルが増えたのはいいが、黎明期だけあって操作系がそれぞれ異なるのだ。撮影しようと思ったらメニューを表示しちゃったりする。あと、F-09AとN-06Aは閉じた状態だと似てるのに、片方はスライド式でもう片方は回転式だったりもする。

 さて、今回取り上げたのは、SH-06AP-07AN-06AF-09Aの4モデル。SH-06Aは10M(1000万画素)のCCD、他の3モデルは8M(800万画素)のCMOSセンサーモデルだ。まずは作例比較の前に、基本的な操作体系を比べてみたい。ちなみに、どの端末も「ディスプレイを開いてケータイスタイルで撮る」ことはできるが、今回はできるだけ「デジカメっぽいスタイルで撮る」ことを考えて比較した。

SH-06A

 回転2軸式のディスプレイで、ディスプレイをひっくり返すとカメラスタイルになる。撮影はタッチパネルにあるカメラキーをタップするか、側面にあるシャッターキーで。シャッターキーは大きめだ。縦横を感知するセンサーが働き、常にカメラの向きに応じて画面表示が変化するのはよい。


photo レンズ周りが一番デジカメっぽい“AQUOS SHOT”SH-06A。さすが、すっきりとまとまってる
photo タッチパネルでも撮影できるが、側面のシャッターキーは大きめで押しやすい
photo 撮影時の基本画面。右に並ぶ4つのアイコンと、その横の「CLR」の5つで操作する
photo 中央以外の場所をタップするとそこにフォーカスが合う(これはチェイスフォーカス時のAF枠)。これはよい
photo Settingをタップするとアイコンが並んだ設定画面になる。ISO感度やシーンもここでセット。ISO感度を細かくセットできるのが特徴で、デジカメっぽい
photo シーンモードはアイコンではなくリスト式(ちょっと残念)。「自動認識」が新たに搭載された
photo SubMenuをタップするとサブメニューになる
photo 撮影メニューもやはりリスト式だ
photo ディスプレイをひっくり返して、タッチパネルで使うのが基本(だと思う)。画面は写真の再生時。独特なインタフェースが楽しい
photo ケータイスタイルでの撮影画面はこんな感じに

P-07A

photo 2インチのサブディスプレイが特徴。サブディスプレイのクオリティは高くないが、さっと撮れる利点に比べれば、ささいな問題だ

 非タッチパネル機だが、2インチの大型サブディスプレイを使って「端末を閉じたまますぐに撮影できる」のが特徴。これはなかなか便利だ。

 サイドのカメラキーを長押しすればカメラモードになり、すぐに撮れる(ただし撮影はフルオートで細かい設定はできない)。また、ヨコオープンした状態で撮るときは、親指で押しやすい[0]キーがシャッターになるのもいい。閉じた状態/ヨコオープン/タテオープンと、撮影のスタイルが3つあるという、なかなか希有な端末だ。タテオープン時は縦位置で、それ以外では横位置での撮影となる。


photo 側面にカメラキーがあり、端末を閉じたまま撮影するときは、このボタンを使う。キーは小さいけれども、半押しでのAFにも対応する
photo サブディスプレイを使って撮るときは、LEDフラッシュとデジタルズームが操作できるぐらいで、ほぼフルオートと考えてよい。撮影モードなどは直前に使っていたものがそのまま継承される。モードや画像サイズを変えたいときは、いったん開いて設定を変えること
photo メールキーを長押しすると撮影モード変更ができる。まずiA、オート、シーンモードのどれで撮るかを最初に選ぶこと。これが大事。普段はインテリジェントオートで問題ないだろう
photo 高感度撮影モードにすると画像サイズが2M相当になる
photo もちろんヨコオープン対応。画面は写真の再生時
photo ヨコオープンで撮影するときの画面。ダイヤルキーでさっと細かい設定ができるほか、センターキーと[0]キーのどちらもシャッターとして使える。[0]キーを親指で押すのがお勧め。これはよい
photo 背面に8.1MのCMOSセンサー採用カメラがある
photo 端末を開いて撮るときはこんな感じ。撮影方向は縦になる
photo タテオープンで撮るときは、機能メニューからフル機能にアクセスできる

F-09A

photo 丸みを帯びたボディと液晶ディスプレイ以外は何もないシンプルさがポイントのF-09A。画面は写真の再生時

 タッチパネルでスライド式。なので、開いたり閉じたりひっくり返したりひねったりしなくても、そのままカメラモードになる。

 起動はカメラキーの長押し。あるいはサイドのロックキーでロックを解除してから、カメラキー長押し。撮影は側面にあるシャッターキー(ちょっと小さい)か、画面上のシャッターキーをタップすればよい。本体をスライドすると画面は縦位置に、さらに回転させても表示は縦位置のまま。でも、縦横のセンサーが働いて、横を向ければ画像の向きも横になる。


photo タッチパネルでの撮影もできるが、サイドキーの一番右端にあるカメラキーでの撮影も可能。ボタンは小さくてちょっと押しづらいけど
photo 撮影時のシンプルな画面。左上は撮影モード(自動シーン認識で、マクロモードが選択された。正しい判断だ)。右上にある「シャッター」をタップすると撮影される
photo 被写体をタップすると、そこに自動的にピントを合わせてくれる。これは最高に便利で楽しい。さらに「フルオート」撮影をオンにしていると、1回タップするだけでAF&撮影を行ってくれる。これは便利だが、撮影のタイミングを自分で決められないという欠点も
photo 設定を変えるときは側面の[W]キー(iウィジェットキー)を押す。すると画面がこのようになり、右にMENU、一覧、カメラ切替、ライトの4項目が現れる。また右上の「×」をタップすると「カメラ機能の終了」、「←」をタップすると操作がキャンセルされる。
photo メニューはこのようにリスト式で表示される。指でタップして選択し、もう一度タップするか「選択」をタップして選択
photo シーン・効果選択画面。1ページで収まらない場合は左右のフリックで次ページに切り替えられる
photo フルオート撮影のオンオフもメニューから。ただ、せっかくのタッチパネルなのだからリスト表示だけというのはちょっと残念
photo ディスプレイを開いたとき(スライドさせたりさらに回転させたり)の写真は、縦位置が基本になる。もっとも縦横センサーが働くので、本体を横に向ければ横位置撮影ができる
photo 裏面に8.1MのCMOSセンサーが搭載されている

N-06A

photo F-09Aと見間違えそうなシンプルで丸みを帯びたボディ。カメラはサイドキーのほか、メニューからカメラをタップしても操作できる

 タッチパネルで回転式。F-09Aと同様、閉じた状態でカメラモードになる。起動はサイドのカメラキーを長押しするか、メニューからたどる。

 F-09AやSH-06Aと違うのは「タッチパネルでのシャッター操作ができない」こと。基本的には側面のシャッターキーを使い、半押しでAF、全押しで撮影、となる。ボタンはちょっと小さくて押しづらい。撮影時に画面をタップすると「メニュー」が表示されるのだが、つい不用意に触ってメニューが表示され、あせることも。ディスプレイを閉じているときは横位置、開いたら縦位置での撮影となる。


photo 側面の一番右にある[プッシュトーク]キーがカメラ機能のオンオフ。これの長押しでカメラが起動する。撮影時はシャッターキーとなる。半押しによるAFも可能。ボタンは小さくてやや固め
photo 横向きにして、スライドショー。スライドショー機能はよくできてて、トランジションエフェクトも選べる
photo 撮影時の画面。右に3つ並んでいるのはソフトウェアキー。AFモード、ライト、再生の3つの機能はタップですぐ呼び出せる
photo 右に3つ並んでいる部分以外をタップすると、このように機能メニューが表示される。撮影しようとか、ここにピントを合わせたいと思ってつい触っちゃうと、いきなりメニューが表示されるので注意。AFや撮影はタッチパネルではなく、側面のシャッターキーで行うのだ。このとき「終了」をタップするとカメラ機能が終わるってしまう。機能メニューから抜けるときは「閉じる」をタップすること
photo 撮影モード選択画面。ここで「戻る」をタップすると、撮影メニューに戻るのだが、すると「戻る」ボタンの場所が「終了」ボタンに変わってる。目立つように赤くなっているが、誤ってついつい「終了」もタップしそうになるので注意。これは間違えやすいと思う(わたしが不注意なだけか?)
photo ディスプレイは回転式。このメニューからカメラをタップしてもOK
photo ディスプレイ回転時は写真は縦向きになる
photo 約810万画素のCMOSセンサーを搭載する

 さて、使い比べた印象だが、撮りたいと思ったときもっとも素早く撮れたのは「P-07A」だった。サブディスプレイはメインディスプレイに比べれば小さいし、見え具合もよくないが、「今すぐ撮りたい」ってとき重要なのは速度。ぱっと起動してさくっと撮れるのはよい。

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年