第3回 文字入力とメールの振り分け機能に優れた機種は?:最新ケータイ徹底比較(NTTドコモ 2009年夏モデル編)(1/3 ページ)

» 2009年08月28日 20時34分 公開
[田中聡,ITmedia]
photo 左から「F-08A」「F-09A」「N-06A」「N-08A」「P-07A」「P-08A」「P-10A」「SH-05A」「SH-06A」

文字入力(基本編):シャープ製端末の弱点とは

 日本語入力システムは、F端末が「ATOK」、N端末が「Mogic Engine」、SH端末が「ケータイShoin8」を搭載している。P端末は「P-07A」と「P-08A」が「iWnn」を採用しているが、「P-10A」はその前バージョンである「Advanced Wnn」を採用している。予測変換と連携予測、平仮名から英数カナのワンタッチ変換、単位の連携予測、2タッチ入力は9機種とも搭載している。

 一方、「あい」「かき」など五十音の同じ行の文字を連続で打つ際にカーソルが自動移動する機能は、SH端末のみ搭載されていない(同じキーを長押しすることで、カーソル移動させることは可能※2009年8月31日追記)。シャープ製端末は文字入力のしやすさには定評があるが、ここは弱点の1つといえる。

photophotophotophoto 左からF-09A、N-06A、P-07A、SH-06Aの予測変換
photophotophotophoto 左からF-09A、N-06A、P-07A、SH-06Aの英数カナ変換
photophotophotophoto 左からF-09A、N-06A、P-07A、SH-06Aの単位連携予測
photophotophoto 左からF-09A、N-06A、P-07Aの自動カーソル移動設定。いずれもカーソルの移動速度を「遅い」「普通」「速い」の3段階から設定できる
文字入力機能(基本編)
日本語入力システム 予測変換 連携予測 英数カナ変換 数字の単位を連携予測 自動カーソル移動 逆トグル 2タッチ入力
F-08A ATOK ○ ○ ○ ○ ○ 発話キー ○
F-09A ATOK ○ ○ ○ ○ ○ 発話キー ○
N-06A Mogic Engine ○ ○ ○ ○ ○ 発話キー ○
N-08A Mogic Engine ○ ○ ○ ○ ○ 発話キー ○
P-07A iWnn ○ ○ ○ ○ ○ 発話キー ○
P-08A iWnn ○ ○ ○ ○ ○ 発話キー ○
P-10A Advanced Wnn ○ ○ ○ ○ ○ 発話キー ○
SH-05A ケータイShoin8 ○ ○ ○ ○ − 発話キー ○
SH-06A ケータイShoin8 ○ ○ ○ ○ − 発話キー ○

文字入力(応用編):英数カナの予測変換に差がある

 応用編については機種ごとに差が出た。「あはやあ」で「おはよう」、「だかま」で「ドコモ」など、母音が「あ」の文字を入力するだけで単語を変換できる“ワンタッチ変換”は、NとSH端末が対応している。「子ども」「ところてん」など、キーを押す回数が多い単語の入力に便利だ。

 SH端末は文字入力後に上キーを押す、NEC端末は入力方式を「T9」に変更することでワンタッチ変換できる。SH端末は入力方式を変えるわけではないので単語レベルでしか変換できないが、N端末のT9は文章ごと変換できる。慣れればSH端末よりもT9の方が高速で入力できるだろうが、必要な単語だけでワンタッチ変換できるSH端末も使いやすいと思う。

photophotophoto N端末は入力方式を「T9」にすると、各キーを1回押すだけで単語や文章を入力可能。「だかま」と入力すると「どこも」「毒味」「デコメ」などが変換候補に現れる。その後「どこも」を選んで「変換」を押すと、「ドコモ」「DOCOMO」などに変換できる
photophoto SH端末は文字入力後に上キーを押すと、ワンタッチ変換用の候補が現れる。入力方式を変えずに済むので便利

 英数カナ変換で便利なのが、1度変換した英数カナの学習機能。例えば「BEST」という単語は「きしめや」と打つと変換でき、それ以降は「き」を打つだけで「BEST」が変換候補に現れる。数字やカタカナ変換も同様だ。この学習機能はFとN端末が対応している。PとSH端末は数字は学習せず、英字とカタカナのみ学習してくれる。ただしSH端末の場合、英字はすべてを入力しないと変換候補には現れない。1文字だけで変換できるよう改善してほしい。

photophotophoto F、N、P端末の場合、1度入力した英字は1文字目を入力するだけで変換できる

 「0000」「9999」など連続する同じ数字を、カーソル移動せずに平仮名から変換できる機能は9機種とも対応している。例えば「0000」なら〔0〕キーを4回押すと変換できる(平仮名は「ゎ」と表示される)。濁点や半濁点の予測変換は、濁点や半濁点を加えずに変換できるというもの。例えば「剣道」と変換した後に「けんと」と打つと「剣道」が変換できる。一方、「けんた」で「剣道」が変換できるなど、同じ行の文字を予測変換する機能はどの機種も対応していない。すべての単語が対象になると変換候補が煩雑になるので、1度入力した文字だけでも対応してほしい。

photophotophotophoto NとSH端末は、2009年夏モデルから「音声入力メール」に対応している(写真=左端、左中)。SH端末は文字種を英字に変えた場合、かな変換と同様に予測変換を利用できる。メールアドレスなどの入力に便利だ(写真=右中、右端)

 SH端末は英語の予測変換に対応しているだけに、“かなから変換した英字”の予測変換にも1文字目から対応してほしい。N端末は英語の予測変換はできないが、そのほかの変換機能はおおむねカバーしており、優秀だと感じた。

文字入力機能(応用編)
ワンタッチ変換 変換した英数カナの予測変換 同じ数字をカーソル移動せずに変換 濁点、半濁点の予測変換 同じ行の文字を予測変換 変換候補選択時のカーソル移動 英字予測 音声入力メール
F-08A − ○ ○ ○ − 上下左右 − −
F-09A − ○ ○ ○ − 上下左右 − −
N-06A ○ ○ ○ ○ − 上下左右 − ○
N-08A ○ ○ ○ ○ − 上下左右 − ○
P-07A − △(英カナのみ) ○ ○ − 上下左右 − −
P-08A − △(英カナのみ) ○ ○ − 上下左右 − −
P-10A − △(英カナのみ) ○ ○ − 上下左右 − −
SH-05A ○ △(英カナのみ、英字はすべて入力する必要がある) ○ ○ − 上下左右 ○ ○
SH-06A ○ △(英カナのみ、英字はすべて入力する必要がある) ○ ○ − 上下左右 ○ ○

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