ACCESSの年次イベント「ACCESS DAY 2009」で講演を行った同社代表取締役社長の鎌田富久氏が、NetFrontの最新バージョンに言及した。
同氏によれば、2010年のリリースを目指して「ゼロから研究開発した」(鎌田氏)という携帯/組み込み機器向けWebブラウザ「NetFront Browser v4.0」の製品化を進めており、そのブラウザはベンチマークテストでも現行NetFront Browserと比べてJavaScriptの実行速度が10倍から15倍くらい速いという。
Webは年々進化しており、最近では「HTMLはサブで、中の(JavaScriptによる)アプリケーション的な動作がメインになっている」と鎌田氏は指摘。ACCESSとしては、高速なJavaScriptエンジンを開発し、ブラウザへの組み込みを進めているとした。
「インタープリターで命令を1つ1つ処理していくのを、バイトコードという、コンパイルして中間コードのような形にすることで処理を速くできる。バイトコードのような形にするやり方で、組み込みで世界最速を目指しており、ほぼそれに近いベンチマークが出てきている」(鎌田氏)
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