回転2軸やスライド型モデルは、ディスプレイを閉じてデジタルカメラのように撮影することが多いので、タッチパネルで操作ができると便利だ。今回のレビューで取り上げている7機種はいずれもタッチパネルを使って撮影できるが、操作内容は機種によって異なる。
「F-09A」「SH-06A」「biblio」「OMNIA POP 931SC」「AQUOS SHOT 933SH」は画面のフォーカス枠やアイコンをタップすると撮影ができ、F-09A、「N-06A」、SH-06A、933SHは画面の任意の個所をタップしてピントを合わせられる(N-06Aは人物の顔のみ)。F-09Aは1度サイドキーを押す必要があるが、7機種ともサブメニューはタッチパネルを使って呼び出せる。さらに、SH-06Aとbiblio、933SHは画面をフリックしてズームと明るさ調節も可能だ。
一方、「L-06A」はタッチパネルを使ったシャッター操作やピント合わせ、ズームと明るさ調節のいずれも対応していない。タッチパネルとカメラ操作は相性がいいことを考えると、少々物足りない。N-06Aも前モデルの「N-01A」と同じく、画面のフォーカス枠に触れてもシャッターは切れず、撮影するにはサイドキーを押す必要がある。せっかくタッチパネルを搭載しているのだから、“画面にタッチしてシャッター”は採用してほしいと思う。
シャープのケータイカメラブランド「AQUOS SHOT」を冠するSH-06Aと933SHは、下記表の項目はほぼカバーしており、撮影機能だけでなく操作性にも優れている。また、933SHは画面周辺にサイズ変更やシーン設定、フォーカス設定、ISO感度などを変更できるアイコンが表示され、サブメニューを呼び出さずに手軽に撮影設定の変更ができる。SH-06Aはモーションセンサーを搭載していないので、端末を傾けても画面は回転しないほか、撮影画面に表示される設定アイコンも少ない。ここは次期モデルでの改善に期待したい。

「N-06A」の撮影画面。中央のフォーカス枠をタップしてもシャッターは切れない(写真=左)。タッチパネルから呼び出せるサブメニュー。ほかの機能の終了はサイドキーに割り当てられているが、カメラの場合、起動中はシャッター操作にサイドキーを使うので、閉じた状態ではサブメニューから終了する(写真=右)

「SH-06A」の撮影画面。「Setting」「SubMenu」などから撮影の設定ができる(写真=左)。「Setting」からはアイコンで、「SubMenu」からはテキストで設定メニューが表示される(写真=右)

「933SH」は画面に16個のアイコンが表示され、簡単に撮影の設定ができる。なお、撮影アイコンは最低限の設定アイコンに減らすことも可能(写真=左)。設定画面も横表示に対応している(写真=中)。モーションセンサーにより、端末を傾けると画面も90度回転する(写真=右)| シャッター | 画面を触った位置でピント合わせ | サブメニュー呼び出し | 画面をフリックしてズーム | 画面をフリックして明るさ調節 | 撮影画面の縦横自動切り替え | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| F-09A | 「シャッター」アイコンを押す/ピントを合わせたい部分をタップ | ○(FullAutoをOFFにした場合) | △(1度サイドキーを押してから) | ○ | − | − |
| L-06A | − | − | ○ | − | − | − |
| N-06A | − | ○(ピントを合わせたい人物の顔をタップ) | ○ | − | − | − |
| SH-06A | フォーカス枠をタップ/カメラアイコンをタップ | ○(チェイスフォーカスをONにした場合) | ○ | ○ | ○ | − |
| biblio | 「撮影」アイコンをタップ | − | ○ | ○ | ○ | − |
| 931SC | カメラアイコンをタップ | − | ○ | − | − | ○ |
| 933SH | カメラアイコンをタップ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
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