第4回 SH-06Aと933SHの頂上決戦? カメラ、ワンセグ、ブラウザの実力を検証最新ケータイ徹底比較(タッチパネルケータイ 2009年夏モデル編)(3/3 ページ)

» 2009年11月09日 16時14分 公開
[田中聡,ITmedia]
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ケータイブラウザ:F-09AとSH-06Aは「ビジュアル履歴」がネック

 タッチパネルでブラウザを操作する際に便利だと感じるのが、「素早くスクロールできること」と「リンクを直接選択できること」だろう。画面をフリックするとページがスムーズにスクロールし、カーソルを移動せずにリンクを選択できる操作は、biblioを除く6機種が対応している。biblioについては第3回でも解説したが、画面全体が十字キーのようになっており、画面をフリックしてもページ全体はスクロールせず、カーソルがリンクごとに移動するのみ。リンクは直接選択できず、リンクにカーソルを合わせて画面下部の「選択」を押す必要があるなど、現実的とはいえない仕様になっている。

 F-09A、L-06A、N-06A、933SHは本体を開いた状態でもタッチパネルを使えるので、スクロールは物理キーで行い、リンクは画面を触って選択、といったフレキシブルな操作も可能だ。また、F-09A、N-06A、SH-06A、931SC、933SHはタブ表示にも対応しており、タッチで直接タブの選択もできる。

 Webページの戻る/進む操作もタッチパネルから可能だが、F-09Aはこれまでに閲覧したページのサムネイルが「ビジュアル履歴」として表示され、1ステップで戻る/進む操作ができない。また、SH-06Aも画面をフリックするとビジュアル履歴が表示される。ビジュアル履歴はサブメニューから任意で参照できるのなら便利だが、強制的に表示されるとスムーズな操作の妨げになるので、ここは改善してほしい。

 933SHはこの中では唯一、ピンチイン/アウト操作で縮小と拡大ができる(文字のみ)など、表の項目はすべてカバーしている。完成度の高い「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」のタッチパネルを継承しているだけあり、ブラウザも操作しやすい。

photophotophotophoto F-09Aは画面下部のアイコンを使ってスクロールや決定操作ができる(写真=左端)。サブメニュー(写真=左端)。サブメニュー(写真=左中)。戻る、進む操作をすると、いったん「ビジュアル履歴」がサムネイル表示される(写真=右中)。タブ表示にも対応している(写真=右端)
photo ドコモ端末では珍しく、iモードサイトも横画面いっぱいに表示できる
photophoto L-06AのWebサイト画面(写真=左)とサブメニュー(写真=右)
photophotophotophoto N-06Aは本体を閉じたときに画面下部に表示されるアイコンを使って戻る、進むやサブメニューの呼び出しなどができる(写真=左端)。サブメニューは画面に透過表示される(写真=左中、右中)。タブ表示にも対応している(写真=右端)。
photo 横向きではiモードサイトは全画面表示されない
photophoto biblioのブラウザは、画面全体をスクロール、リンクを直接選択することはできない(写真=左)。サブメニューは縦表示のみ(写真=右)
photophotophotophoto SH-06Aも横向きではiモードサイトを全画面では表示できず、右側に操作アイコンが表示される(写真=左端)。縦画面では画面下部にアイコンが現れる(写真=左中)。サブメニューは大きく表示されるので押しやすい(写真=右中)。タブ表示にも対応している(写真=右端)
photophoto 931SCは画面下部のアイコンからスクロールや決定もできる(写真=左)。タブ表示にも対応している(写真=右)
photophotophotophoto 933SHは横向きの全画面でYahoo!ケータイをはじめとするケータイサイトを表示できる(写真=左端)。本体を縦向きにすると画面も縦向きに切り替わる(写真=左中)。サブメニューは大きく表示される(写真=右中)。タブ表示にも対応している(写真=右端)
閉じた状態でのケータイサイトのタッチ操作
スクロール リンク選択 ブックマークの登録と呼び出し 戻る/進む 検索ボックスの文字入力 ピンチイン/アウトで縮小/拡大表示 タッチでタブ選択 縦横自動切り替え
F-09A
L-06A (タブ表示に非対応)
N-06A △(呼び出しのみ)
SH-06A
biblio △※1 △※2 (タブ表示に非対応)
931SC
933SH
※1:リンクごとのカーソル移動のみ。※2:画面下部の「選択」を押したときのみ。

フルブラウザ:ケータイブラウザよりも拡張された機種も

 フルブラウザの操作も基本的にiモードのユーザーインタフェースを踏襲している。主な違いは、N-06Aがピンチイン/アウトで縮小/拡大ができること、L-06Aとbiblio、931SCが端末の向きに応じて縦、横画面を切り替えられるようになったこと、L-06Aとbiblioがタブ表示可能になったことなど。ただ、L-06Aは横画面でもサブメニューは縦表示のままで、中途半端な感がある。

 フルブラウザも、933SHが表の項目をすべてカバーしており、この中では優秀だ。

photophotophotophoto F-09Aのフルブラウザの縦画面(写真=左端)と横画面(写真=左中)。横画面での操作アイコン(写真=右中)とサブメニュー(写真=右端)
photophotophoto L-06Aのフルブラウザの縦画面(写真=左)とサブメニュー(写真=中)。ケータイブラウザではできなかったタブ表示にも対応している(写真=右)
photophoto N-06Aは画面右下の「TOOL」アイコンを押すと、フルブラウザ専用のタッチメニューが表示される。ここはN-01Aから進化したポイントだ
photophotophoto SH-06Aのフルブラウザの横画面(写真=左)。サブメニューから呼び出せるズームバーから拡大、縮小表示ができる(写真=中、右)
photophotophoto biblioはブックマークなどでアイコンに触れても反応せず、画面下部の「選択」をタップする必要がある(写真=左)。PCサイトビューアーの縦画面(写真=中)とサブメニュー(写真=右)
photophoto 横画面ではサブメニューも横向きに表示される
photophotophoto 931SCのPCサイトブラウザの縦画面(写真=左)と横画面(写真=中)。サブメニューは大きく表示される(写真=右)
photophoto 933SHのPCサイトブラウザの縦画面(写真=左)と横画面(写真=右)
閉じた状態でのフルブラウザのタッチ操作
スクロール リンク選択 ブックマークの登録と呼び出し 戻る/進む 検索ボックスの文字入力 ピンチアウト/インで拡大/縮小表示 タッチでタブ選択 縦横自動切り替え
F-09A
L-06A △(縦画面のみ) △(縦画面のみ) △(縦画面のみ)
N-06A △(呼び出しのみ)
SH-06A
biblio △※1 △※2
931SC
933SH
※1:リンクごとのカーソル移動のみ。※2:画面下部の「選択」を押したときのみ。
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