タッチパネルでブラウザを操作する際に便利だと感じるのが、「素早くスクロールできること」と「リンクを直接選択できること」だろう。画面をフリックするとページがスムーズにスクロールし、カーソルを移動せずにリンクを選択できる操作は、biblioを除く6機種が対応している。biblioについては第3回でも解説したが、画面全体が十字キーのようになっており、画面をフリックしてもページ全体はスクロールせず、カーソルがリンクごとに移動するのみ。リンクは直接選択できず、リンクにカーソルを合わせて画面下部の「選択」を押す必要があるなど、現実的とはいえない仕様になっている。
F-09A、L-06A、N-06A、933SHは本体を開いた状態でもタッチパネルを使えるので、スクロールは物理キーで行い、リンクは画面を触って選択、といったフレキシブルな操作も可能だ。また、F-09A、N-06A、SH-06A、931SC、933SHはタブ表示にも対応しており、タッチで直接タブの選択もできる。
Webページの戻る/進む操作もタッチパネルから可能だが、F-09Aはこれまでに閲覧したページのサムネイルが「ビジュアル履歴」として表示され、1ステップで戻る/進む操作ができない。また、SH-06Aも画面をフリックするとビジュアル履歴が表示される。ビジュアル履歴はサブメニューから任意で参照できるのなら便利だが、強制的に表示されるとスムーズな操作の妨げになるので、ここは改善してほしい。
933SHはこの中では唯一、ピンチイン/アウト操作で縮小と拡大ができる(文字のみ)など、表の項目はすべてカバーしている。完成度の高い「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」のタッチパネルを継承しているだけあり、ブラウザも操作しやすい。
スクロール | リンク選択 | ブックマークの登録と呼び出し | 戻る/進む | 検索ボックスの文字入力 | ピンチイン/アウトで縮小/拡大表示 | タッチでタブ選択 | 縦横自動切り替え | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
F-09A | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | − | ○ | ○ |
L-06A | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | − | (タブ表示に非対応) | − |
N-06A | ○ | ○ | △(呼び出しのみ) | ○ | − | − | ○ | − |
SH-06A | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | − | ○ | − |
biblio | △※1 | △※2 | ○ | ○ | − | − | (タブ表示に非対応) | − |
931SC | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | − | ○ | − |
933SH | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
※1:リンクごとのカーソル移動のみ。※2:画面下部の「選択」を押したときのみ。 |
フルブラウザの操作も基本的にiモードのユーザーインタフェースを踏襲している。主な違いは、N-06Aがピンチイン/アウトで縮小/拡大ができること、L-06Aとbiblio、931SCが端末の向きに応じて縦、横画面を切り替えられるようになったこと、L-06Aとbiblioがタブ表示可能になったことなど。ただ、L-06Aは横画面でもサブメニューは縦表示のままで、中途半端な感がある。
フルブラウザも、933SHが表の項目をすべてカバーしており、この中では優秀だ。
スクロール | リンク選択 | ブックマークの登録と呼び出し | 戻る/進む | 検索ボックスの文字入力 | ピンチアウト/インで拡大/縮小表示 | タッチでタブ選択 | 縦横自動切り替え | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
F-09A | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | − | ○ | ○ |
L-06A | ○ | ○ | △(縦画面のみ) | △(縦画面のみ) | △(縦画面のみ) | − | ○ | ○ |
N-06A | ○ | ○ | △(呼び出しのみ) | ○ | − | ○ | ○ | − |
SH-06A | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | − | ○ | − |
biblio | △※1 | △※2 | ○ | ○ | − | − | ○ | ○ |
931SC | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | − | ○ | ○ |
933SH | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
※1:リンクごとのカーソル移動のみ。※2:画面下部の「選択」を押したときのみ。 |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.