NTTドコモの「SH-08A」、auの「SOLAR PHONE SH002」、ソフトバンクモバイルの「SOLAR HYBRID 936SH」の3機種は、太陽光で充電ができる“ソーラー携帯”だ。基本的には、背面のソーラー充電パネルに太陽光を当てれば充電できるが、太陽光の当たり具合や周囲の環境、バッテリー残量などによって、効率よく充電できない場合もある。さらに、ソーラーパネルからは、発電や充電されているかは分からない。
「今ソーラー充電が可能かどうか」「ソーラー充電しているかどうか」「充電効率はどの程度か」といった充電レベルを表示する機能は3機種とも備えている。SH-08Aの「ソーラー充電ランプ」と936SHの「ソーラー充電表示」はLEDランプの色、SH002の「ソーラーモニター」はアイコンで表示する。
SH-08Aと936SHのLEDランプは、形や大きさこそ異なるものの、ランプの色と意味は同じだ。ランプの色と意味は以下のとおり。
ランプ色 | 意味 | 原因など |
---|---|---|
緑色 | ソーラー充電中 | − |
青色 | ソーラー充電していない | 太陽光が十分でない、バッテリー残量が約75%以上 |
オレンジ色 | 充電警告 | 端末の温度異常など、太陽光の照度にかかわらず充電できない |
消灯 | ソーラー発電も充電もしていない | 太陽光が不足している |
注意したいのは、端末が高温になるなどの原因でLEDランプがオレンジになったとき。SH-08Aの場合は、ディスプレイに端末が高温になった旨のメッセージが表示されて警告音が鳴る。その場合、速やかに端末を涼しい場所に移動させよう。
一方、SH002は電子ぺーバーサブディスプレイに表示される太陽の形をしたアイコンの色や形で、充電レベルが分かる。太陽のアイコンが白いときは充電が行われている状態。“フレア”の数が多いタイプは「最適充電中」を意味し、効率よくソーラー充電が行われていることを示す。アイコンが黒いときはバッテリー残量が80%以上ある場合、または太陽光が不足しているために充電が行われていない。また、室内にいるときや太陽光が少ないときはアイコンが表示されず、ソーラー充電はできない。なお、端末が高温になると、アイコンの上に「HOT」と表示されるので、端末を涼しい場所に移動させよう。
理想的な条件下でソーラー充電を行った場合、「10分間の充電で約1分の通話が可能」という仕様は3機種とも同じだが、基本スペックの連続待受時間が端末ごとに異なるためか、ソーラー充電後の連続待受時間は異なる。
ソーラー充電時間 | 連続通話時間 | 連続待受時間 |
---|---|---|
10分 | 約1分 | SH-08A:約3時間 SH002:約2時間 936SH:約2時間 |
30分 | 約3分(SH002は約2分) | SH-08A:約9時間 SH002:約2時間20分 936SH:約6時間 |
60分 | 約6分 | SH-08A:約18時間 SH002:約6時間 936SH:約12時間 |
90分 | 約9分 | SH-08A:約27時間 SH002:約9時間20分 936SH:約18時間 |
また、最適な条件ではなくてもソーラー充電が行われることがある。SH-08Aと936SHは曇り空でも充電ランプが緑色に点灯することがあり、SH002のソーラーモニターで「充電中」アイコンが表示されている場合は、「最適充電中」ほど効率はよくないが、少しずつ充電が行われている。その場合の通話時間と待受時間の目安も示されている。
ソーラー充電時間 | 連続通話時間 | 連続待受時間 |
---|---|---|
10分 | 充電量不足で利用できない | 充電量不足で利用できない |
30分 | ||
60分 | ||
90分 | 約2分 | SH-08A:約8時間 SH002:約2時間20分 936SH:約3時間30分 |
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