第5回 アドレス帳、スケジューラー、アラーム、テキストメモが使いやすい機種は?最新ケータイ徹底比較(NTTドコモ 2009年夏モデル編)(1/2 ページ)

» 2009年09月20日 20時15分 公開
[田中聡,ITmedia]
photo 左から「F-08A」「F-09A」「N-06A」「N-08A」「P-07A」「P-08A」「P-10A」「SH-05A」「SH-06A」

アドレス帳:N、P端末は使い勝手に難あり

 アドレス帳は全機種とも最大1000件を登録でき、1件あたりに登録できる電話番号とメールアドレスはF端末の各5件が最も多い。検索方法は、フリガナとメモリ番号はどの機種も対応しているが、F端末は通話回数とiモードメールのやりとりが多い順にアドレスを表示する「ランキング」検索も可能。連絡を取る相手が数人に決まっている場合に役立つほか、単純に「誰とよく連絡を取っているか」が分かって面白い。

photophotophoto 「F-09A」のアドレス帳一覧とアドレス帳の編集画面(写真=左、中)。F端末では、電話やメールの利用回数順にデータを表示する「ランキング検索」が可能(写真=右)

 少々使いにくいと感じたのがNとP端末だ。ほかの機種は、アドレス帳を呼び出した直後に五十音のタブ形式でデータが表示されるが、N、P端末の場合、フリガナ検索やメモリ番号検索を設定してアドレス帳を呼び出すと、検索の入力画面が最初に表示され、入力後に該当のデータが表示される。N、P端末も「全検索」に設定するとワンタッチで五十音タブが表示されるが、その場合はフリガナでは検索できない。ワンタッチで五十音タブを呼び出して、五十音順かフリガナから臨機応変に検索できないのは不便だ。

 また、NとP端末は初期設定でアドレス帳を起動すると、検索方法の選択画面が現れ、以後の検索方法を「優先」設定する必要がある。初期状態ではフリガナで検索でき、任意でほかの方法に変更できる方が親切だと思う。さらに、N端末はタブ間の移動が十字キーの左右ではなく、左上ソフトキー(メールキー)と右上ソフトキー(iモードキー)に割り当てられており、他メーカー端末から変更した人は戸惑いそうだ。

 文字を入力するたびに候補を絞ってくれる「インクリメンタルサーチ」は、FとSH端末は対応しているが、NとP端末では利用できない。アドレス帳とは別に、登録した相手に素早く電話発信やメール送信ができる「直デン」(最大5件)は、N端末のみが対応している。よく連絡をする相手を登録しておきたい。

photophotophotophoto N端末は、アドレス帳を起動後、まず検索方を決める必要がある(写真=左端)。フリガナ検索に設定してからアドレス帳を起動すると、フリガナの入力画面が現れる(写真=左中)。タブの移動は十字キーの左右ではなく、ソフトキーの左右に割り当てられている(写真=右中)。待受画面で発話キーを押すと、「直デン」にアクセスできる(写真=右端)
photophotophotophoto 「P-07A」のアドレス帳一覧と編集画面(写真=左端、左中)。「SH-06A」のアドレス帳一覧と編集画面(写真=右中、右端)
アドレス帳
登録件数 登録件数(電話番号/メールアドレス) 検索方法 インクリメンタルサーチ 直デン 個別イルミネーション設定(色数)
F-08A 1000件 5件/5件 全件表示(50音)/グループ/ランキング/メモリ番号/電話番号/シークレット 50色
F-09A 1000件 5件/5件 全件表示(50音)/グループ/ランキング/メモリ番号/電話番号/シークレット 15色
N-06A 1000件 4件/3件 フリガナ/名前/電話番号/アドレス/メモリ番号/グループ/行/全件 ○(5件) 12色
N-08A 1000件 4件/3件 フリガナ/名前/電話番号/アドレス/メモリ番号/グループ/行/全件 ○(5件) 7色
P-07A 1000件 4件/3件 全件/フリガナ/グループ/メモリ番号/名前/電話番号/アドレス/ツータッチダイヤル 12色
P-08A 1000件 4件/3件 全件/フリガナ/グループ/メモリ番号/名前/電話番号/アドレス/ツータッチダイヤル 12色
P-10A 1000件 4件/3件 全件/フリガナ/グループ/メモリ番号/名前/電話番号/アドレス/ツータッチダイヤル 12色
SH-05A 1000件 3件/3件 フリガナ/グループ/メモリ番号/会社名 8色
SH-06A 1000件 3件/3件 フリガナ/グループ/メモリ番号/会社名 8色

スケジューラー:FとPは“備忘録機能”が充実

 9機種とも、好みのジャンルの予定をダウンロードできる「iスケジュール」に対応した共通のカレンダーを搭載しており、iスケジュールを含めて最大2500〜2600の予定を登録できる。ただしiスケジュールの登録数によっては通常の予定を十分に登録できない場合があるので注意したい。

 カレンダーのレイアウトや使い勝手は基本的にどの機種も同じだが、FとSH端末は、従来と同じレイアウトのカレンダーも利用できる。F端末はカレンダーのMENU→「設定」→「スケジュール帳表示設定」で「スケジュール帳タイプ」を「クラシック」に変更、SH端末は「LifeKit」の「クラシックスケジュール」を選択すればよい。どちらも表示方法を変えるものなので、予定の登録件数が2倍になるわけではなく、登録した予定は双方のカレンダーに反映される。

photophotophotophoto F端末はカレンダー画面のサブメニューから「設定」→「スケジュール帳表示設定」で「スケジュール帳タイプ」を「クラシック」に変更する(写真=左端、左中)。SH端末は「LifeKit」の「クラシックスケジュール」を選択する。クラシックスケジュールは1日の予定をグラフで表示できる(写真=右中、右端)
photo P端末は任意の日時を事前通知に設定できる

 登録した予定を待受画面に表示する設定は、FとP端末が対応している。F端末は「カレンダー/待受カスタマイズ」で「スケジュール」を設定、P端末は待受画面の表示設定を「カレンダー/スケジュール」にすればよい。F端末は直近の予定、P端末は当日の予定が表示される。予定を登録したものの、“登録したこと自体”を忘れることもあるので、待受画面に表示することで備忘録として役に立つ。また、「P-07A」はサブディスプレイの待受画面にも予定を表示できるので、閉じたまま当日の予定をチェックできる。

 予定を知らせるアラームは、F、N、SH端末は最大99分前に通知するよう設定できるが、P端末は任意の日時を設定できる。例えば、午前9時の会議を前日の午後10時に知らせるといったことが可能なので、より柔軟に予定のど忘れを防げるだろう。

photophoto F-09Aのカレンダーと予定の編集画面
photophotophotophoto F端末では、メインメニューの「設定/NWサービス」→「ディスプレイ」→「待受画面設定」→「カレンダー/待受カスタマイズ」で「スケジュール」を設定すると、待受画面に直近の予定が表示される。設定する位置や範囲は7パターンから選べる
photophotophotophoto 「N-06A」のカレンダーと予定の編集画面(写真=左端、左中)。N端末はカレンダーを待受表示できるが、予定は表示されない(写真=右中)。十字キーで日にちを選ぶとカレンダーを起動できる。N-06AはタップしてもOK(写真=右端)
photophotophotophoto P-07Aのカレンダーと予定の編集画面(写真=左端、左中)。P端末はメインメニューの「設定/サービス」→「ディスプレイ」→「画面表示設定」→「待受画面」→「カレンダー/スケジュール」で「スケジュール」または「カレンダー+スケジュール」を選ぶと、待受画面に当日の予定が表示される
photophotophoto P-07Aはメインメニューの「設定/サービス」→「ディスプレイ」→「プライベートウィンドウ」→「ON」→「待受画面」→「カレンダー/スケジュール」で「スケジュール」または「カレンダー+スケジュール」を選ぶと、サブディスプレイに当日の予定が表示される
photophotophotophoto SH-06Aのカレンダーと予定の編集画面(写真=左端、左中)。SH端末は受信メールをスケジュールに登録でき、本文が詳細に引用される。待ち合わせの時間などの登録に役立つ(写真=右中、右端)
スケジューラー
登録件数(※iスケジュール含む) カレンダー+予定の表示 予定を待受画面に表示 アイコン件数 祝日表示 アラーム通知時間 メールをカレンダーに登録 旧カレンダーの利用
F-08A 2600件 42種類 0〜99分
F-09A 2600件 42種類 0〜99分
N-06A 2500件 23種類 1〜99分
N-08A 2500件 23種類 1〜99分
P-07A 2500件 23種類 任意の年月日を設定
P-08A 2500件 23種類 任意の年月日を設定
P-10A 2500件 23種類 任意の年月日を設定
SH-05A 2500件 20種類 0〜99分
SH-06A 2500件 20種類 0〜99分

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