最近はタッチパネルを搭載したデジタルカメラが増えていることからも分かるとおり、タッチパネルはカメラとの相性もよい。ケータイのタッチパネルでも、画面をタッチしてシャッターを切ったり、特定の場所をタッチしてそこにピントを合わせるといった操作ができる機種がある。
シャッターは通常は物理キーを押す必要があるが、物理キーはある程度強く押す必要があるので、その反動で手ブレが起きやすい。タッチパネルなら画面に軽く触れるだけでシャッターが切れるので、物理キーを使うよりも手ブレを抑えやすいといえる。
では今回検証している「F-01A」「F-03A」「N-01A」「SH-03A」「SH-04A」はどうか。いずれの機種もタッチでカメラを操作でき、画面をタップすればシャッターを切れる。
フルオートフォーカス | タッチオートフォーカス | 操作内容 | |
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その1 | オン | オフ | 中央をタップしてAF+シャッター |
その2 | オフ | オン | 任意の部分をタップしてフォーカスロック |
その3 | オン | オン | 任意の部分をタップしてAF+シャッター |
その4 | オフ | オフ | 中央や任意の部分をタップしてもシャッターは切れない |
中でも、F-01AとF-03Aは「シャッター」と「オートフォーカス」の設定が充実している。この2機種は「タッチオートフォーカス」と「フルオートフォーカス(FullAuto)」をオンにすると、画面をタップした時点でオートフォーカスが作動してシャッターが切れる。ピントは中央部分だけでなく、画面上のどの部分をタップしても合わせられる。
フルオートフォーカスをオフにしてタッチオートフォーカスをオンにした場合、画面をタップするとフォーカスロックされ、「シャッター」を押すと撮影できる。タッチオートフォーカスをオフにすると、画面の任意の部分をタップしてもシャッターは切れない。
N-01Aはタッチ操作で呼び出せるサブメニューの機能は充実しているが、タッチ操作でAFポイントの調節やフォーカスロック、上下左右のスライドでズームや明るさ調節ができないなど、“タッチ”を生かした操作性はやや劣る。ファインダーに写った人物の顔をタッチして顔検出をすることは可能だ。
SH-03AとSH-04Aは、通常は中央部分のみにピントを合わせられるが、「スポットAF」に設定すると、任意の部分にピントを合わせてシャッターを切れる。ただしタッチ操作でフォーカスロックはできない。この2機種は画面を左右にスライドしてズーム、上下にスライドして明るさ調整ができるので、サブメニューを呼ぶ手間を減らせて便利だ。
SH-04Aはこの中では唯一、モーションセンサーを使って撮影画面の縦横切り替えができる。そのほかの機種は、本体を閉じた状態では横画面での撮影になる。
シャッター | フォーカスロック | 画面を触った位置でピント合わせ | サブメニュー呼び出し | 画面を左右にスライドしてズーム | 画面を上下にスライドして明るさ調節 | 縦横自動切り替え | |
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F-01A | 「シャッター」アイコンを押す/ピントを合わせたい部分をタップ | ピントを合わせたい部分をタップ | ○ | △※ | ○ | − | − |
F-03A | 「シャッター」アイコンを押す/ピントを合わせたい部分をタップ | ピントを合わせたい部分をタップ | ○ | △※ | ○ | − | − |
N-01A | − | ピントを合わせたい人物の顔をタップ | − | ○ | − | − | − |
SH-03A | フォーカス枠をタップ/カメラアイコンをタップ | − | ○ | ○ | ○ | ○ | − |
SH-04A | フォーカス枠をタップ/カメラアイコンをタップ | − | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
※:いったんサイドキーを押す必要がある(F-01Aはミュージックキー、F-03Aはiウィジェットキー) |
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