NTTドコモから発売された「PRADA phone by LG L-02D」は、国内では2モデル目のPRADA Phone。2008年に発売された先のPRADA Phone(L852i)もフルタッチパネルの端末だったが、iモードに対応するなどあくまでフィーチャーフォンの一つだった。
今回のL-02Dでは初めてOSにAndroidを採用し、晴れて(?)フルタッチのスマートフォンとして生まれ変わっている。スクエアでフラット、かつブラックなボディにはシルバーのPRADAロゴが入り、背面パネルはPRADAの革製品でおなじみというサフィアーノカーフレザーの質感を再現。ボディにはドコモやLGエレクトロニクスのロゴや型番などが入っておらず、まさにPRADAのスマートフォンであることを強調している。
タッチパネルには、約4.3インチのワイドVGA(480×800ピクセル)表示のTFT液晶を搭載した。最近のLG端末では定番となった高輝度・広視野角のIPS液晶を採用しており、晴天の屋外でも高い視認性を誇る。また色再現性も高く、有機ELより実物に忠実な表示ができるという。アウトカメラは有効810万画素CMOSで、インカメラも有効130万画素と高画素のCMOSを搭載。OSにはAndroid 2.3を、CPUは1GHzのデュアルコア(OMAP4430)を採用している。
Android版のPRADA Phoneは海外ではすでに発売されているグローバルモデルだが、ドコモ向けのL-02Dではおサイフケータイとワンセグに対応。さらに、緊急地震速報などを配信する「エリアメール」やdocomo Palette UIなど、ドコモのサービスにも対応している。LTEや防水、赤外線通信には対応していないが、デザインだけでなく、スペックを見てもかなり実用度が高いだろう。

端末上面には、向かって左からワンセグアンテナ、電源ボタン、Micro USB端子、3.5ミリのステレオイヤフォンジャックが並ぶ。電源ボタンとMicro USB端子はシルバー仕上げ。イヤフォンジャックもシルバーで縁取りされている(写真=左)。Micro USB端子のカバーはスライド式(写真=右)
カメラは有効810万画素CMOS。以前のPRADA Phoneは有効200万画素で、レンズは独Schneider Kreuznach(シュナイダー・クロイツナッハ)製のものを備えていたが、今回は違うようだ(写真=左)。メニュー/ホーム/戻るキーはセンサー式。バックライトが消えると、マークはボディに溶け込むように見えなくなる(写真=右)
SIMやmicroSDには背面パネルを外してアクセスする(写真=左)。バッテリー容量は1500mAhで、連続待受時間は約330時間(3G)、連続通話地間は約380分。製品には、PRADAロゴが入ったイヤフォンマイクが同梱される(写真=右)
前モデルのPRADA Phone(L852i)との比較。Android化でかなり大きくなった。ちなみにL852iのタッチパネルは感圧式で、タッチペンになるストラップが付属する。フリック操作などはできず、今のスマートフォンと比べると隔世の感があるCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.