広告収益で低価格を実現――2万円台の7型ワイドAndroidタブレット「eden TAB」販売開始「2週間で返品OK」のお試し期間も(2/2 ページ)

» 2012年02月17日 20時30分 公開
[池田憲弘,ITmedia]
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ハードウェアを“無料”で展開するビジネスモデルを

 もともと、キングソフトはオフィスソフトなどを取り扱うソフトウェア会社だ。なぜハードウェア事業に参入したのか。沈氏はその理由を「キングソフトは広告収益による無料のソフトウェアのビジネスモデルを成功させた。ならば無料のハードウェアのビジネスモデルもできるのではないかと考えた」と語る。

 eden TABが3万円を切るような低価格を実現した理由の1つに、ハードウェアではなく、広告で収入を得るという手法を採用したことが挙げられる。ほかの企業が作成したアプリを製品にプリインストールすることで、広告アフィリエイトでMobile In Styleが収入を得るというモデルだ。eden TABはDHCやニッセンの通販アプリなどをプリインストールしている。

photophoto DHCやニッセンの通販アプリなどをプリインストールしている

 沈氏は「ユーザーがeden TABを利用する中で、自然にお金をいただけるようなビジネスモデルを構築したい」と述べた。2012年4月末に発売予定の3Gモデルでは、通信回線とのセット販売で端末価格を0円にする計画もある。こちらはSIMフリーにするかどうかはまだ未定で、キャリアによってはSIMロック付きで提供する可能性もあるという。

photo eden TABのカラーバリエーションは、ブラック、ホワイト、ピンクの3種類

 今後の展開については、電子書籍や映像コンテンツ配信サービス業者、ゲーム会社などさまざまな企業と提携した端末の販売方法やサービスを企画するとしている。企業向けには端末をOEM提供する計画や、キングソフトの企業向けサービスと組み合わせた製品提案を行う予定だ。販売目標は年間で5万台としているが、沈氏は「もっと売れると思っている。10万台を目指したい」と自信をのぞかせた。

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