写真で解説する「PORTUS WX02S」(1/2 ページ)

» 2012年04月24日 04時00分 公開
[平賀洋一,ITmedia]
photo 「PORTUS WX02S」

 ウィルコムから4月26日に発売されるセイコーインスツル製の「PORTUS WX02S」は、ソフトバンクモバイルの3Gデータ通信サービス「ULTRA SPEED」対応のモバイルWi-FiルーターにもなるPHS端末だ。

 セイコーインスツルのPHSと言えば、通話専用というシンプルさを先取りした「X PLATE WX130S」や、Bluetoothの子機としてスマートフォン2台と組み合わせられる「SOCIUS WX01S」など、2台目3台目需要を強く意識した個性的な製品作りが特徴。このPORTUSも、ノートPCやタブレットとコンビで持ち歩く“話せるルーター”がコンセプトで、日本エイサーのAndroidタブレット「ICONIA TAB A200」とのセット販売も発表された。

 PHSとしての機能は、通話とEメール(POP3/SMTP)、ライトメールの送受信、赤外線通信に絞られており、Webブラウザやカメラ、Java、Flashには対応していない。ULTRA SPEED対応端末としては、下り最大42Mbps/上り最大5.7Mbpsの通信が可能で、最大10台までのWi-Fi機器を接続できる。3Gの対応周波数は1.5GHz帯。なお、PHSを使ったデータ通信(メール送受信を除く)や3G網を使った通話は行えないが、PHSで通話しながら3Gのルーター機能を使うことはできる。

photophoto 正面(写真=左)と背面(写真=右)。試作機のため、製品版と仕様がことなる場合もある

photophoto 上面(写真=左)と底面(写真=右)

photophoto 左側面にはMicro USB端子とイヤフォンマイクなどを装着する平形ヘッドフォン端子がある。右側面には2方向に動くスライドキーがあり、端末ロックやルーター機能のオン/オフが可能(写真=右)

photophotophoto ダイヤルキーはくさび形に傾斜したデザイン(写真=左)。端末上面の右側に赤外線ポートとストラップホールがある(写真=中央)。ディスプレイ上部の通知ランプは、PHS用と3G用の2つを搭載。設定から消灯させることもできる(写真=右)

 ボディデザインはストレート型で、十キーとソフトキー、ダイヤルキーというフィーチャーフォンらしいインタフェース。サイズは124(高さ)×50(幅)×15(厚さ:最薄部13.5ミリ)とPHSとしてはやや大ぶりだが、これはルーターが一体化していることに加え、大容量のバッテリーを搭載している点も関係しているのだろう。とはいえ、最近のスマートフォンに比べれば片手操作は簡単に行える。ボディカラーはホワイト、ブラック、ブルーの3色が用意されているが、ブラックはサイドやダイヤルキーの刻印にビビッドなピンクが使われていて、かなり大胆なカラーリングといえる。

 ディスプレイには、約2.2インチのQVGA(240×320ピクセル)液晶を搭載。ブウラザやカメラがないため、メールやアドレス帳を確認するだけなら困らないサイズだ。モバイルWi-Fiルーターとしての設定も端末のみで行えるため、モバイルWi-Fiルーター専用機とは違った使い勝手を提供している。そのWi-Fi機能は専用に割り当てられたソフトキーから呼び出せるほか、右側面のスライドキーでもオン/オフが可能。PORTUSをバッグやポケットに入れたまま、手探りでデータ通信を開始できる。またスライドキーは上下2方向に動き、端末のロックキーとしても使われる。

photophoto バッテリーは1700mAhの大容量タイプを搭載。データ通信用に、ソフトバンクモバイルのSIMカードが装着されている(写真=左)。京セラ製PHSの「BAUM WX341K」との比較(写真=右)。高さはPORTUSのほうが短く、幅はBAUMのほうが細い

photo 厚さで見るとPORTUSがほうがひと回り大きい

 バッテリーは1700mAhの大容量タイプを搭載。PHSとしては約1200時間(約50日)の連続待受時間と、約14時間の連続通話時間を誇る。一方の3Gでは連続4時間の通信が行える。Wi-Fi機能はもちろん3G機能そのものも設定からオン/オフできるので、PHSのみにしておくことで長時間の待受が可能だ。また、ルーター機能を一定時間使わない場合や、3G圏外になった場合に自動で無線LANをオフにでき、バッテリー残量が少なくなった際にPHSと3Gのどちらを優先させるかも設定できる。

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