Mobile World Congress 2013の開幕に先駆け、下り最大150Mbps(LTE Category4)対応のスマートフォン「Ascend P2」を発表したHuawei Technologies。MWCが開幕すると、ブースにはAscend P2を中心に、「Ascend D2」「Ascend Mate」、ミドル&エントリーモデルの「Ascend G/Y」シリーズ、Windows Phoneの「Ascend W1」など、スマートフォンがずらりと並べられた。
Huaweiのスマートフォンのブランドである「Ascend」は、大きく4つのカテゴリーに分けられている。フラッグシップモデルにあたるのは、D(Diamond)シリーズ。この春ドコモから発売が予定されている「Ascend D2 HW-03E」は、DシリーズのグローバルモデルであるAscend D2をベースに、おサイフケータイやワンセグなど、日本仕様のカスタムを加えたものだ。
一方、発表されたばかりのAscend P2を含むP(Platinum)シリーズは、よりデザイン性、機能性を重視したシリーズという位置づけ。Ascend P2は、前述のようにLTE Category4に対応するほか、クアッドコアCPUや13メガカメラも搭載。必要十分なスペックを備えながら薄さ8.4ミリとスリムで、重さも約122グラムと驚くほど軽い。なお、先日イー・アクセス(イー・モバイル)から発表され、3月7日に日本での発売が予定されている「STREAM X GL07S」も、このAscend P2をベースにしたもの。ディスプレイサイズは約4.7インチで、オーディオコーデックにはAscend D2と同様、Dolby Mobileを搭載する。
4つのシリーズの残り2つ、G(ゴールド)とY(ユース)は、同社のスマートフォンの7割近くを占めるという、ミドル、エントリーモデル。画面サイズも小さく、フラッグシップのD2やP2に比べると、スペックもそこそこといった感じだが、独特のカラーや手になじむサイズ感には親しみが持てる。
スマートフォンではこのほか、先日のCESでAscend D2と同時発表された、6インチのAscend Mateや、Huawei初のWindows PhoneであるAscend W1、クアッドコアと長時間バッテリーを両立する「Honor 2」なども展示。4つのシリーズだけに収まらない豊富なラインアップをアピールした。
このほか、まもなくドコモから「dtab」として発売される「MediaPad 10 Link」や、イー・モバイルから発売中の「GT01」のグローバルモデル「MediaPad 10 FHD」などのタブレット製品も出展。また同社がMBB(Mobile Broad Band)と呼ぶ、データ通信カードやモバイルWi-Fiルーターにもついても、数多くの展示を行っていた。
MBB製品の中でも注目は、LTE Category4に対応し、下り最大112Mbpsの高速通信が利用できるルーター「E5372」。ドコモから3月に発売予定の「HW-02E」と同等のスペックを持つ製品だが、開発はHW-02Eのほうが先。ドコモ向けに開発したHW-02Eを、グローバルにも展開しようと今回、初出展されたものだという。
モバイルWi-Fiルーター関連ではこのほか、有線LAMポート搭載のアダプターを本体にドッキングできる据え置き型のルーターや、世界最小のUSBデータ通信カード、コンパクトかつビビッドなカラーを採用したコンパクトルーターなど、形状や色が特徴的な製品が多く並べられていた。Huaweiは、世界数カ所に開発拠点を持つ強味を生かし、各地のトレンドカラーを製品に取り入れるなど、端末のデザインにも注力している。MWCの同社ブースでは、その取り組みの一端を垣間見ることができた。
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