2月25日(現地時間)、GSMAが主催する世界最大級のモバイル業界イベント「Mobile World Congress 2013」(MWC2013)がスペイン・バルセロナで開幕した。
今年の会場は、2012年まで使われていたFira de Barcelona(バルセロナ国際見本市会場)から約3キロ南西にあるFira Gran Via(フィラ・グランヴィア)に変更。展示スペースがこれまでの2倍に広がり、1500社以上が出展した2012年を上回る規模になると見込まれる。
MWCに出展しているのは、通信事業者や端末メーカー、インフラベンダー、チップセットベンダー、コンテンツプロバイダー、ソフトウェアベンダーなどの関連企業・団体など。
日本からはNTTドコモ、富士通、NECとNECカシオモバイルコミュニケーションズ、ソニーモバイルコミュニケーションズ、京セラなどが出展している。また国内でおなじみの海外メーカーでは、HTC、Samsung電子、LGエレクトロニクス、Motorola Mobility、Huawei、ZTEらが最新端末を発表、展示している。
MWC開幕前日には、Huaweiが下り最大150Mbpsの高速通信に対応する「Ascend P2」を発表。さらにMozillaがFirefox OSの世界展開を表明し、Firefox OSを搭載したZTE製とAlcatel製のスマートフォン2機種がお披露目された。開幕当日の朝は、ソニーモバイルが「Xperia Tablet Z」のグローバルモデルを公開した。
また開幕直前にSamsung電子がリリースした8インチディスプレイを搭載する「GALAXY Note」、同じく開幕前に発表されたHTCのフラッグシップモデル「HTC One」も展示されている。
さらに、らくらくスマートフォンや2画面スマートフォン、タフネス仕様のスマートフォンなど、日本で育った個性的な製品の海外進出が目立った。またイベントそのものや、出展者の多くがNFCへの取り組みを強くアピールしており、日本では当たり前の存在になったおサイフケータイのような非接触通信のサービスが海外でも普及しつつある。
そのほかにも各社のブースでは最新製品やサービス、新技術を披露するほか、通信・モバイル業界を代表するキーパーソンによる講演やプレゼンテーション、パネルディスカッションも多数行われている。弊誌では、注目度の高いものや日本市場と関係の深いものを中心に、イベントの内容を逐次リポートしていきたい。
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