CESでの「Windows Phone 8」とMWCに期待する“次”の展開ななふぉ ITmedia支店(1/2 ページ)

» 2013年02月05日 15時28分 公開
[山口健太,ITmedia]

 2013 International CESの開幕前夜に行われたQualcommの基調講演では、大きなサプライズがあった。なんと、特別ゲストとしてMicrosoft CEOのスティーブ・バルマー氏が飛び入り参加したのだ。Qualcomm CEOのポール・ジェイコブス氏による基調講演の最中、Windows 8とMicrosoftの話題が出たところでバルマー氏が登場。ステージ脇から走り込んでくるという演出で、会場を大いに沸かせた。

PhotoPhoto Qualcommの基調講演に飛び入り参加したスティーブ・バルマー氏。Qualcomm製のプロセッサーを搭載するWindows Phone 8やWindows RT端末を紹介した

 これがサプライズである理由を知るには、MicrosoftとCESの関係を振り返る必要があるだろう。2012年まで、MicrosoftはCES開催前日の基調講演を担当してきた。しかし2013年からMicrosoftは、展示会への出展ポリシーを変更。CESの基調講演やブース出展についても、見合わせることとなった。

Photo Microsoftはブース出展からも撤退。前年までMicrosoftブースが合った場所には中国のHisense(海信)が出展していた

 その理由として、Microsoftの製品リリースのタイミングが既存の展示会と一致しないこと、そして展示会が第一線で働く人材に余計な負荷を与えるのを防ぐことが狙いであると発表されている。これはMicrosoftだけでなく、AppleやGoogleも同様のスタンスを取る傾向にある。

 その一方で、Microsoftの存在感が薄まるのではないかという懸念も当然あった。このような不安が立ちこめる中、MicrosoftからバトンタッチしたQualcommによる基調講演にバルマー氏が登場したのだから、ゲストとしてこれ以上のサプライズはないだろう。

 ブース展示について、Windows 8はおおむね盛り上がっていたといえる。PC関連ではまだまだWindows 8対応の新製品ラッシュが続いている。一目でWindows 8と分かるModern UIのスタート画面も功を奏しているといってよいだろう。それでは、Windows Phone 8についてはどうだろうか?

Nokia不在によりWindows Phone 8の存在感も後退

 昨年、2012 International CESでWindows Phoneに最も注力していたのはNokiaだった。Nokiaは当時のフラグシップ機「Lumia 900」をCESで発表し、米国市場への「再上陸」を目論んでいた。当時のアメリカでも確かにNokia製の携帯電話は販売されていたが、多くは安価なプリペイド携帯であり、もはやスマートフォンのメーカーとは認知されていなかった。

 米国におけるNokiaのイメージを一新するために、Lumiaには大がかりなローンチが必要だった。2012年のCESの開催前日には、NokiaがプレスカンファレンスでLumia 900を発表。さらにMicrosoftの基調講演でスティーブ・バルマー氏自らがLumia 900を披露。実際の端末発売は4月だったが、話題性という点ではロケットスタートを切った。

 そのNokiaも、2013年はCESへの出展は見送っており、会場前にLumia仕様のミーティング用バスを用意するにとどまった。会場内のミーティング用スペースに比べれば存在感はあるものの、いかにも盛り上がりに欠ける印象を受ける。もちろんAT&Tなどのキャリア店舗、Best Buyなどの小売店では、Lumia 920を始めとするWindows Phone 8端末が並んでいる。しかしCES会場でWindows Phone 8端末を見つけるのは困難という状況だった。

PhotoPhoto ラスベガス・コンベンションセンター前に用意されたNokiaのミーティング用バス。昨年はLumia仕様のタクシーなど、ラスベガスの至るところでNokiaをアピールしていたが…
PhotoPhoto 左はモバイル関連の出展が集中するサウスホール。今年はSamsungとHuaweiの広告が並んだ。右は2012年のサウスホール。SamsungとNokiaが並んでいた

 とはいえ、CES2013で新たにWindows Phone 8端末を発表したメーカーもある。

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