「シンプルスマホ 204SH」は、ソフトバンクモバイルで始めて登場したシンプルなメニューと分かりやすい使い勝手が特徴のシャープ製スマートフォンだ。3つの物理キーやしっかりと押して操作するタッチパネルを採用するほか、多彩なアプリも内蔵している。ソフトバンクが投入するほかの夏モデルより一足早く4月中にその存在を発表しており、5月10日から販売を開始する。合わせて、月額2980円のシンプルスマホ専用パケット定額プラン「パケットし放題フラット for シンプルスマホ」も提供する。
シニア向けのスマートフォンとしては、NTTドコモから「らくらくスマートフォン」を発売しているが、シンプルスマホも同様のコンセプトで開発している。発表会でソフトバンクグループ代表の孫正義氏は「ソフトバンクの手によってさらに進化させた」と使いやすさをアピールする。開発にあたっては、高齢者が集まる東京の巣鴨でケータイ教室を開催し、参加者がスマートフォンのどの部分を難しく感じているか、スマートフォンにどうあってほしいかを調査し、そこで得た意見を取り入れたと紹介した。
ディスプレイは4インチWVGA(800×480ピクセル)液晶を採用。丸みを帯びた背面や64ミリに抑えた横幅で持ちやすいコンパクトな本体サイズとデザインを採用する。防水(IPX5/IPX7)・防塵(IP5X)規格の耐久試験をクリアし、赤外線通信機能、ワンセグ、緊急速報メールといった携帯電話で利用する機会の多い機能も搭載する。ただし、おサイフケータイには対応していない。
ドコモのらくらくスマートフォンと大きく異なるのが、ディスプレイの下に3基のハードウェアキーを搭載している点だ。ホームキーのほか、フィーチャーフォンと同様に通話とメールの専用キーを備えており、着信時にはキーが光って知らせる。
また、ディスプレイのユーザーインタフェースでは、表示をしっかり押すことで決定する「かんたん押し感タッチ」を採用している。軽く触れただけでは反応せず、しっかりと押すことで青い円形が出現し、さらに画面が振動して決定となる。静電容量式のタッチパネルだが、指の接地面積で押し感の強弱を判断しているという。誤ってボタンに触れても反応しないので、ユーザーの意図しない操作は起こりにくい。
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