日本ヒューレット・パッカードは5月27日、LTE通信モジュールを内蔵したWindows 8タブレット「HP ElitePad 900 LTEデータ通信モジュール搭載モデル」を発表、法人市場向けに2013年6月中旬より順次発売する。
ラインアップはNTTドコモのXiネットワーク対応「HP ElitePad 900 for DOCOMO」(2013年6月下旬発売)とKDDIのau 4G LTEネットワーク対応「HP ElitePad 900 for au」(2013年6月中旬発売)の2シリーズ。それぞれWindows 8 Pro+64GバイトSSD仕様、Windows 8+32GバイトSSD仕様のモデルを用意する。直販サイト「HP Directplus」価格はWindows 8 Proモデルが11万1300円(税込み、以下同)、Windows 8モデルが9万1350円。
LTE通信モジュールは、HPが日本市場専用にそれぞれを独自開発。特に“プラチナバンド”と呼ばれる800MHz帯での周波数帯域をそれぞれ相互接続試験(IOT)実施済み/認定済みにてサポートする点を大きな特徴とし、「とにかく、つながらなければ業務にならない」とするビジネス利用に向けた仕様に仕立てた。シリーズ別の対応周波数帯域は以下の通り。
LTE | 3G | |
---|---|---|
HP ElitePad 900 for DOCOMO | 800MHz、1.5GHz、2GHz | W-CDMA:800MHz、2GHz |
HP ElitePad 900 for au | 800MHz、1.5GHz | CDMA2000 1x EV-DO:800MHz、2GHz |
800MHz帯は、高周波数帯域の1.5G/2GHz帯に対し、ルーラルエリア(農山村地域)に強く、建物内などへの浸透率も高い特性を持つ。また、LTEによる高速データ通信、LTEエリア外では3G接続にも切り替わり、シームレスに利用できることを含め「速度と利便性、広エリア・安心感」を両立できることが強みだ。
SIMロックは施していない(対応規格・周波数帯域に合致すればMVNOなどのSIMカード/通信サービスも利用できるかもしれないが、非サポートという)。「通信事業者(NTTドコモ、KDDI)と相互接続試験を実施し、なにより認定済みであることを推したい。MVNOでの接続テストは行っていないが、もちろん導入を検討する顧客からの要望があれば確認したい」(日本HP プリンティング/パーソナルシステムズ事業統括クライアントソリューション本部の九嶋俊一本部長)
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