ドコモのツートップ戦略と「iPhone」発売でメーカー激動の1年ITmediaスタッフが選ぶ、2013年の“注目端末&トピック”(ライター太田編)(2/2 ページ)

» 2013年12月24日 10時00分 公開
[太田百合子,ITmedia]
前のページへ 1|2       

正統進化を遂げた「iPhone 5s」「iPad Air」「iPad mini Retina」

 ドコモユーザーも取り込んで、国内シェアを大きく伸ばしたiPhoneシリーズ。2013年はiPhone 5sとiPhone 5cという2機種が投入されたが、日本では前者に人気が集まってしまい、基本スペックがiPhone 5と変わらない後者は、いまひとつ振るわなかったようだ。

 とはいえ実際に手にしてみると、iPhone 5cのポリカーボネートの質感は意外に安っぽくなく個人的には気に入っている。iPhone 5cは、いわゆるプラチナバンドLTEにも対応しているため、au版では特に通信の快適さがiPhone 5とは全く違う。筆者はauのiPhone 5からiPhone 5cに機種変更したのだが、スペックがほぼ同じでも、対応ネットワークが違うとここまで使い勝手に差が出るのかと驚いたほどだ。

photo 日本で行われたAppleの発表会では、ドコモ、au、ソフトバンクのSIMが入った端末が、バランス良く展示されていた。「iPhone 5s」は5→5sのマイナーアップデートながら、4→4Sのときに比べると格段に変更点が多く、記事にしやすかった

 対するiPhone 5sは、ゴールドやスペースグレイといった新色が投入されたものの、「見た目のインパクトはいまひとつ」というのが、最初に手にしたときの率直な感想だった。iPhoneは3Gから3GS、4から4Sと1年おきにメジャー&マイナーアップデートを繰り返していて、5から5sとなった2013年は、順番的にマイナーアップデートのタイミングにあたる。だから見た目のインパクトがないのも当然なのだが、一方でその中身には、デザイン一新のiOS 7に64bitプロセッサー&新イメージセンサー、指紋認証の搭載など、わくわくする要素がしっかりと詰まっていた。

 iPhone 5s/5cの約1カ月後に発表された「iPad Air」と「iPad mini Retina」も、従来品から正統進化を遂げて、製品としての完成度が高く、どちらも欲しくなって困ってしまったほど。だが、筆者が悩み抜いて注文した「iPad mini Retina」128Gバイトのセルラーモデルは、残念なことにこの原稿を書いている今現在もまだ手元にない。この品不足はいつ解消されるのか、まったく気が遠くなりそうだ。

2014年にいよいよ本格化しそうなMVNO SIMとSIMフリースマホ

 11月にはApple Storeで突然、iPhone 5s/5cのSIMロックフリー版が発売になったことも話題になった。今、日本で買える通信費の安価な低価格SIMは、そのほとんどがドコモのMVNOなので、実際にはドコモ版のiPhoneでもこれらのSIMが使える。あえてSIMフリー版を買ってメリットがあるのは、今のところ海外で現地のSIMを使いたい人くらいだろうが、影響力のあるメーカーがキャリアを通さずに直販を始めたという意味では、かなり大きな出来事だと思う。

 ほかにもASUSの「PadFone 2」や、Googleの「Nexus 5」(LGエレクトロニクス製)など、SIMフリーのスマートフォンが割と普通に買えるようになったのも、今年の注目トピックの1つ。またMVNOからも安価なプランが続々リリースされ、低価格SIMもずいぶんと身近なものになったように思う。

 2014年はさらに、BIGLOBEの「Wi-Fi ほぼスマホ」のように、独自調達したスマートフォンやタブレットと、低価格SIMをセットで販売するようなケースも増えるはず。そうなれば「SIMって何?」というユーザーにも分かりやすいし、スマートフォンを持つ際の選択肢が広がるのはもちろん、新たなメーカーも参入しやすくなる。BIGLOBEに「AQUOS PHONE」を提供するシャープのように、既存のメーカーも新たな販路を拡大することができるだろう。

 2020年に東京オリンピックの開催も決まったことだし、海外から日本へ訪れる人のためにも、低価格SIMの広がりには大きく期待したい。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月28日 更新
  1. 陸マイラーの筆者が「ANAモバイル」を契約 20%マイル付与だけじゃない、“メイン回線昇格”の理由 (2026年05月27日)
  2. ChatGPTには「まあまあ落ち着いて」が通じない? 巨人・阿部監督を辞任に追い込んだ“文脈なき正論”のわな (2026年05月26日)
  3. 「広告多い」「起動遅い」Rakuten Linkの使い勝手は改善する? my 楽天モバイル統合で巨大化するアプリの今後 (2026年05月26日)
  4. 新ヘルスケアバンド「Google Fitbit Air」を試す 画面なしで1万6800円の価値はあるか (2026年05月26日)
  5. 楽天モバイルの「Rakuten Link」、通話品質が最大26%向上 “大手キャリア並み”に達した技術の裏側 (2026年05月26日)
  6. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  7. 値上げのY!mobile、旧プランから「シンプル3」に変更すべき? 5月中の“救済措置”を見逃すな (2026年05月25日)
  8. ドコモの中古「iPhone 15 Pro(128GB)」、MNPで一括約6.5万円から【スマホお得情報】 (2026年05月26日)
  9. ドコモ「dポイントマーケット」を7月28日に終了 開始から1年9カ月で幕 (2026年05月26日)
  10. ダイソーで550円の「マグネット式ノートパソコン用スマートフォンホルダー」は磁力も強くて優秀だった (2026年05月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年