ここからは屋内写真編。よく撮られる被写体ってことで、簡単なランチ写真を。比較的条件がよい場所ではあるが、室内なのでそう明るくはない。白い皿に引っ張られて全体が暗く写ってたら寂しいなとか、青っぽく写ってるとおいしそうに見えないよな、とかその辺を中心に。なお、AQUOS ZETAは料理認識をしてくれた。さて料理認識の結果はいかに。
確かにAQUOS ZETAはきれいに撮れている。少し明るめで少しだけ暖かめの色だ。どれがまずそうかについては各自ご判断を。
えっと、たまたま出席したイベントでオールドMacがずらっと展示されていて、こういう白っぽいものは画質の差が出やすいのでちょいと撮ってみたのがこちら。ちなみに、1989年に発売された「Macintosh Portable」はポータブルコンピュータで、ディスプレイは9.8型のモノクロ(ただしすごく見やすかった)仕様。バッテリーの持ちもすごくよかったが、すごくデカくて重くて、価格も高かった。当時の技術を考えると、性能を妥協せずに作るとこうなっちゃうんだろなと思う。それのキーボードとトラックボール部分。
カメラ的にはホワイトバランスを合わせづらい状況ではあるが、こんな結果になりました。Xperia Z3はMモードの20Mだけ。ちなみにリアルな色を出していたのはARROWS NX。ただし、その場の照明の雰囲気を加味すればiPhone 6 Plusもいい感じ。
意地悪なシーンが続いて申し訳ないが、ここは過酷である。すんごく暗いお店で、真っ赤なビリヤード台が置いてあって、そこに真上から4つほどスポットライトが当たっているのだ。こういうシチューションにも対応できるカメラは幅広いシーンで信用できそうじゃないですか。無理に明るく全体を写そうとして破綻しないことが大事。
もう1つ、暗い場所でもピントがちゃんと合うか。Ascend Mate7はピントがうまく合ってくれなかった。なお、これは手持ちでの撮影。
前編最後は夜景だ。軽い三脚を持ち込んで夜景を撮ってみた。まずは縦位置で、海の向こうに夜景、手前に街灯でほんのり照らされたボートという構成。複数枚撮影して最もよかったものを選んでおります。オートで撮っているので、暗い場所では自動的に「連写+合成」がかかってノイズを減らす機種(GALAXY NOTE Edgeなど)や、三脚に乗っていると判断してスローシャッターになる機種(Xperia Z3のiAモード)もあるが、そこは「オートで撮る」を貫いている。
Xperia Z3はiAだとISO100でシャッタースピードが0.8秒(三脚+夜景と判断された)だけど、MモードだとISO800で1/8秒となった。そのくらい違う。夜景はよく撮られるシーンであるだけに各社工夫をしている。
手前のボートの辺りを良くチェックするとノイズが結構抑えられていることが分かる。ちなみにAscend Mate7だけは撮影時に「写真のピンボケを補正中です。端末を動かさないでください」と表示された。暗所でピントが合いづらいため、何らかの処理をして補っているようだ。
横浜の夜景ネタをもう1つ。ライトアップされた日本丸。うまく撮れるとかなりきれい。これも三脚を使用している。ライトアップされている日本丸の白が白飛びしないでちゃんと表現されているとうれしいというネタ。
以上が前編。今回は細かな機能や使い勝手より、画質を重視していろんなシーンで撮り比べてみた。ハイエンドデジカメの画質は、基本に忠実に性能を上げることが求められる。基本では対応できないところはユーザーが自分で調整する。スマホカメラはオートでさっと撮ることが多いので、基本に忠実であることよりも、その場その場に応じた絵作りが求められる。幅広いシチュエーションで撮り比べると、その辺りを比べられるんじゃないかと思う。後編はHDRや人物作例を中心に比べていく。
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