56カ国でデータ定額が1日約980円 “貼る”ローミングSIMを試す――海外プリペイドSIM導入マニュアル対応エリアは約200カ国(2/5 ページ)

» 2015年06月29日 18時00分 公開
[山根康宏ITmedia]

SIMにフィルムを貼り付ける

 では実際に使ってみよう。フィルム状のSIMをどうやって貼り付けるのか、そのあたりはパッケージ内の治具にフィルムSIMがあらかじめセットされているので思ったよりも簡単にできる。KnowRoamingのパッケージから中身を取り出したら付属のマニュアルはしっかりと熟読しておこう。マニュアル以外にはフィルムSIMがセットされた治具、そこからSIM粘着用の白い治具(必要に応じて利用)、SIMピンが入っている。

 用意するSIMは、海外でも利用できるSIMを使う。通常は普段自分がスマートフォンに入れているSIMを利用すればよいだろう。KnowRoamingのフィルムSIMを貼った状態でも、普段使っているSIMを普段と変わりなく使い続けることができる。なお最初に書いたようにこのSIMは海外で通信できるものではなくてはならないため、国際ローミングできるものを利用する必要がある。海外発行のプリペイドSIMにKnowRoamingのフィルムSIMを貼ってもいいが、そのプリペイドSIMの有効期限が切れてしまえばKnowRoamingのSIMも使えなくなってしまうから注意が必要だ。

photo パッケージから中身を取り出す
photo 今回はMicro SIMを利用した

 KnowRoamingの治具を見ると、薄い青いプラスチックの治具がもう1つ取り付けられている。これはNano SIMを使う場合のものだ。Nano SIMにKnowRoamingのフィルムSIMを貼り付ける場合はこのまま利用すればよい。一方Micro SIMの場合は、この薄い青のプラスチック治具は取り外す。するとMicro SIMサイズの穴が開いた状態になるわけだ。なお作業に入る前に、上に貼られている「A」と書かれたフィルムをはがす。

photo まずはフィルムをはがす
photo 今回は薄い青いアダプター(Nano SIM用の治具)も取る

 この状態で、濃い青い治具の中に端子側を下にしてMicro SIMを入れる。中に見えるのはKnowRoamingのフィルムSIMで、粘着面が上を向いている。つまりここにMicro SIMを入れることでフィルムSIMを貼り合わせることができるわけだ。Micro SIMを入れた後は、ちょっと強めに指先でSIMを押してしっかりと粘着させよう。なおこの際にパッケージ内の白い治具を使ってSIMをしっかりと押すようなのだが、筆者は指先だけでやってしまった。

 20秒ほど強く押せば粘着するとのこと。その後で治具全体を裏返し、「B」のラベルのあるシールをはがしていく。するとMicro SIMもシールに貼り付いた状態で治具から外れていく。最後にMicro SIMだけをシールからはがせば、無事KnowRoamingのフィルムSIMが貼り付けられた状態となる。

photo SIMを強く押さえつける
photo 裏の「B」のシールをはがす
photo SIMが一緒にはがれてくる
photo オリジナルSIMの端子側にKnowRoamingのフィルムSIMが貼り付けられた

 Micro SIMを側面から見るとわずかに厚みが増しているものの、極端に厚くはなっていない。そのためこのままスマートフォンのSIMスロットに入れることができるわけだ。とはいえ乱雑に扱うとフィルムSIMがはがれてしまう恐れがある。スライド式のSIMスロットに入れる際は、注意深くゆっくりと押し込んでいこう。端末によっては途中で引っかかってしまうことがあるかもしれないが、その場合は無理に押し込まずにその端末では利用しない方が賢明だ。

photo 厚みはわずかに増した程度
photo スマートフォンのSIMスロットに入れる

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2024年03月29日 更新
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