勢いを増すWindows 10、初の大型アップデートやMobile端末も発売:「モバイル・ファースト」時代のWindows最前線(1/2 ページ)

» 2015年12月01日 21時25分 公開
[山口健太,ITmedia]

 Windows 10は、無料のアップデートを継続的に提供することで進化を続けていくOSだ。その最初の大型アップデート「November Update」の配布が始まっている。日本マイクロソフトは11月18日、この初のアップデートについて説明会を開催し、対話型パーソナルアシスタント「Cortana」の日本語対応や日本語フォントの改善、IMEの機能強化といった変更点を解説した。

 新機能の一つが、日本語版Cortanaの搭載だ。米MicrosoftからはCortanaの開発を担当するマーカス・アッシュ氏が来日し、日本市場を重視して開発を進めていることを強調した。日本語版のCortanaはまだできることが少ないが、「日々、進化を続けている。人工知能なので、われわれは『育成中』と呼んでいる」(日本マイクロソフト担当者)と説明する。

Windows 10 November Update 米Microsoft グループ・プログラム・マネージャーのマーカス・アッシュ氏
Windows 10 November Update 日本語版のCortanaは「育成中」だが、雨の日の「傘」アイコン(海外ではあまり見られない表現)などローカライズを進めている

 よくあるCortanaのデモとして、「明日の天気は?」などとマイクに向かって話しかけ、天気を確認するというものがある。ステージ上ではPCの内蔵マイクと会場の音響との相性が悪く、音声認識に失敗することもしばしばあり、実用性のある機能とはなかなか感じられない。だが自然言語によるインタフェースは、将来的な応用範囲が広い。

 既にマイクロソフトは、クラウド上の高度なデータ解析サービスとCortanaを組み合わせて対話できるようにしたり、Xbox OneにもCortanaを搭載し、ゲーム中のアドバイスを提供するなどの連携を予定している。日本ではWindows Phone 8.1がほとんど立ち上がらず、Cortanaの日本語対応も遅れていたという。だが今回のリリースにより、同時にWindows 10 Mobileでも利用できるようになっている。現時点でできることは少ないが、今後のCortanaにはさまざまなサービスとデバイス、ユーザーの間を媒介するエージェントとしての役割が期待される。

日本語フォントも改善、要望反映にはフィードバックを

 Windows 10が採用した日本語フォント「Yu Gothic UI」も改善された。7月リリース時点の初期バージョンでは、ベースラインが崩れていたりアンチエイリアスがおかしかったりと、最低限の品質をクリアしていない印象も受けた。November Updateによる改善で、ようやく「バージョン1.0」に到達したといってよいだろう。こうした日本市場向けの開発は、日本における開発拠点であるマイクロソフトディベロップメントで行われている。

Windows 10 November Update Windows 10のUIフォント「Yu Gothic UI」が改善され、基本的な問題が改善された
Windows 10 November Update Google日本語入力のような「クラウド変換」機能はデフォルトでオフのまま

 IMEの「クラウド変換」機能では、NHKの番組「すイエんサー」など変換できる語彙が増加した。辞書に登録されていない最新の流行語や固有名詞を、Bingと連携して変換する仕組みだ。ただ、既定では依然としてオフになっており、ユーザーが明示的に有効化しなければ利用できない。Bingとのやりとりは暗号化し、かつ匿名化しているとマイクロソフトは説明するものの、プライバシーに配慮して慎重になっていることがうかがえる。

 今後もフォントやIMEについては、マイクロソフトディベロップメントが米国本社と連携しながら継続的にアップデートしていくという。ただ、そのためにはフィードバックの数が重要で、「日本からの声を早く反映させるためにも、どんどんフィードバックを送ってほしい」(マイクロソフトディベロップメント社長の安達理氏)と呼びかけている。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月29日 更新
  1. 20万円超のXperiaを「買い」に変えた3週間 ソニーが「モニタープログラム」を実施した理由 (2026年09月26日)
  2. 「SuicaでJR東海エリアをまたげない」問題、ついに解消か JR東海社長「勉強している」【訂正】 (2026年09月27日)
  3. なぜドコモはahamoの大幅値上げを避けたのか? 段階制で安くなるケースと「アップセル戦略」の狙い (2026年09月26日)
  4. ドコモ値上げの背景は? 副社長が語るahamoの競争力と、「楽天モバイル意識」の本音 (2026年09月25日)
  5. ソフトバンクとLINEヤフーが「Yahoo!スマホ買取」を始めた理由 スマホ高騰時代に目指す「中古の循環」 (2026年09月28日)
  6. ドコモが低容量プラン「ドコモ mini2」発表 6GB/12GBの2段階で月額3278円/4598円 (2026年09月25日)
  7. 高額な「iPhone Duo」を横目にどう選ぶ? Androidフォルダブルスマホをお得に買う方法【2026年9月版】 (2026年09月27日)
  8. “iPhone 18難民”の買い替え先は? 最新「iPhone 18 Pro」と型落ち「17/17e/16」から最適解を考える (2026年09月25日)
  9. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  10. パナの電動アシスト自転車、スマホ連携が可能に バッテリーの盗難防止や残量通知など 12月発売 (2026年09月28日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー