気になるContinuumや発熱は? 「MADOSMA Q601」レビュー「モバイル・ファースト」時代のWindows最前線

» 2016年08月09日 13時00分 公開
[山口健太ITmedia]

 マウスコンピューターが7月28日に発売した「MADOSMA Q601」は、6型の大画面を搭載したWindows 10 Mobile搭載スマートフォンだ。

 日本市場における久しぶりのWindows Phone端末となった前モデル「MADOSMA Q501」から、大きくアップデートされたモデルになっている。

MADOSMAが6型大画面と金属ボディーで生まれ変わった

 「MADOSMA Q601」の最大の特徴は、6型フルHD(1080×1920ピクセル)の大画面だ。5.5型の画面と比べると数字の上では0.5型しか変わらないが、写真を見たり動画を再生したりすると迫力が段違いであることが分かる。

大型化したMADOSMA Q601 前モデルの「MADOSMA Q501」(左)に比べ、「Q601」(右)は大型化した

 本体の質感も大きく変わった。金属ボディーになったことで「いまどきの」スマートフォンという印象を受ける。背面カバーの取り外しはできなくなったが、細部を見ても工作精度は高く、しっかり作られていると感じる。

MADOSMA Q601 金属ボディーを採用したことで、いまどきのデザインになった

 画面が大きくなると、ソフトウェアキーボードのキーも大きくなる。これにより文字入力がしやすいというのも、隠れたメリットだ。

 夏場はとくに気になる発熱はどうだろうか。負荷をかけると、ボディー全体が熱くなることはたしかだ。だが温度が上がりやすいのはカメラのレンズ周辺や本体上面で、本体の中央付近を持っている限り、発熱を感じることはあまりない。

MADOSMA Q601 負荷をかけるとカメラ周辺や本体上面の温度が上がりやすい

Windows 10 Mobileと「ポケモンGO」の関係は?

 いま、モバイル業界では「ポケモンGO」が台風の目になっている。現時点でWindows 10 Mobile向けには公式にはアプリが提供されていないため、遊ぶことはできないと考えてよいだろう。

 マイクロソフトは、OneDriveにアップロードされた写真からポケモンを自動的に検出しタグ付けする機能を追加するなど、なんとかお近づきになろうとしている感はある。とはいえ、MADOSMAは法人を中心としたビジネスユーザー向けということもあり、ポケモンGOが遊べないことは致命的な問題ではない。

 ここまで社会現象になると「ポケモンGOと連携する企画を練ってほしい」などの仕事が発生する可能性があり、ビジネスパーソンとして無視できない存在ではあるものの、個人用のiPhoneなどを2台持ちしていれば支障はないだろう。

 本格的にポケモンGOをプレイする場合、MADOSMAを支援端末として活用する方法はある。標準のEdgeブラウザを利用すれば、ポケモンGOに関するサードパーティーのサービスを大画面で活用できるからだ。

MADOSMA Q601 ポケモン目撃情報の集約サイト「PokeCrew」を閲覧している様子

 サービスの中には、運営元のNianticから遮断されたものやセキュリティ的に疑問があるものも含まれており、利用には慎重な判断が必要だ。とはいえ、Q601の大画面を活用する1つの方法といえる。

Continuumはもちろん、本体だけでもPCのように使える

 MADOSMA Q601では、SoCにQualcomm製のSnapdragon 617を採用することで無線Continuumにも対応した。Actiontec製のMiracastアダプター「ScreenBeam Mini2」を用いて、無線によるContinuumを問題なく利用できた。

MADOSMA Q601 無線によるContinuum for Phonesに対応した

 外部ディスプレイのない出先環境ではどうだろうか。6型の大画面を生かして、PCのように使ってみるのも面白そうだ。USB Type-Cポートはホスト機能にも対応しており、USBキーボードやマウス、USBストレージを利用できる。

MADOSMA Q601 他機種用のUSB Type-Cアダプターを利用できた

 USB Type-CポートにUSB周辺機器を接続するアダプターとしては、AppleやDELLのPC向けアダプターをそのまま利用できた。Continuumを利用できる外部ディスプレイ環境がなくとも、Windows 10 MobileをPCのように活用できる例といえる。

遅れてやってきたユニークなWindows 10 Mobile端末

 MADOSMA Q601について「発売時期が遅いのではないか」との声を聞くこともある。確かに、同じSnapdragon 617を搭載したモデルとして、「NuAns NEO」が登場したのは2016年1月のこと。VAIO Phone Bizは2016年4月に発売され、今夏はさらにハイエンドなWindows 10 Mobile端末の登場が期待されている。

MADOSMA Q601 Snapdragon 617搭載機としては後発のMADOSMA Q601(左からNuAns NEO、VAIO Phone Biz、Q601)

 だが、MADOSMA Q601は他のモデルにはない6型の大画面や、米国やアジアで利用しやすいバンド対応など、ユニークな特徴を備えたモデルである。Windows 10 Mobileのメインターゲットである法人ユーザーが、導入を決めるまでに検討を重ねる時間を考慮すれば、発売タイミングの差はあまり大きな違いではないかもしれない。

 日本市場では、海外に比べてWindows 10 Mobileのバリエーションが豊富に提供されている。MADOSMA Q601の登場により、そこに特徴ある一台が加わったことを歓迎したい。

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