日本エイサーは8月25日、Windows 10 Mobileスマートフォン「Liquid Jade Primo」を発売する。ダイワボウ情報システム(DIS)を通して主に法人向けに販売する。想定販売価格は、10万円(税別)程度となる見込み。
Liquid Jade Primoは、2015年9月にドイツ・ベルリンで開催された「IFA 2015」で世界初披露され、同年10月には日本市場への投入が示唆されていた。
日本向けモデルは、Jade Primoの本体に「デスクトップキット」(専用ドッキングステーション、ワイヤレスキーボード、ワイヤレスマウス)を同梱して販売する。そのため、HDMIケーブルさえ用意できれば、買ってすぐに有線接続による「Continuum for Phone」(以下「Continuum」)を利用できる。
専用ドッキングステーションとJade Primoの本体は、USB Type-Cで接続する。ドッキングステーションには以下の接続端子が備わっている。
ドッキングステーションは、発売日(8月25日)時点ではオプション品として単品販売する予定はないが、「パーツとして取り寄せることは可能になる見通し」(関係者)だ。
ワイヤレスキーボードとワイヤレスマウスは、専用のUSBドングルを介して接続する。ドングルは一般的なヒューマンインタフェースデバイス(HID)として認識されるため、PCやゲーム機などと共用できる。
なお、既にJade Primoを販売している国・地域の一部では、本体を単体で販売しているが、8月2日現在、日本では単体販売の予定はない。
Jade Primoは、プロセッサにQualcommの「Snapdragon 808」(CPU部は2.0GHz×2+1.4GHz×4の計6コア構成)を採用し、メインメモリは3GB、内蔵ストレージは32GBを備えている。日本向けのWindows 10 Mobileスマホとしてはハイスペック寄りの構成となっている。外部ストレージは最大128GBのmicroSDXCに対応する。
画面はフルHD(1080×1920ピクセル)の5.5型AMOLED(有機ELディスプレイ)を搭載する。バッテリー容量は2870 mAhで、公称の連続待受時間は約400時間、連続通話時間は約20時間(いずれもW-CDMA利用時)となる。外部接続端子はUSB Type-C(USB 3.0準拠)で、DisplayPort出力を兼ねている。変換アダプターを利用することで、DisplayPort端子あるいはHDMI端子を備えるディスプレイを使ってContinuumを利用できる。なお、Jade PrimoではMiracastを利用したContinuumも利用できる。
リアカメラはソニー製の2100万画素センサーを採用し、インカメラは約800万画素のセンサーを採用している。
無線LAN(Wi-Fi)通信はIEEE 802.11a/ac/b/g/nに対応している。IEEE 802.11acはMIMO(2×2)に対応しており、最大867Mbps(理論値)で通信可能だ。
SIMカードスロットは「デュアルSIM」仕様となっており、nanoSIMを2枚搭載できる。ただし、LTE/W-CDMAで待ち受けできるのはいずれか片方となる。また、「スロット2」はmicroSDと排他となる。モバイル通信の対応規格と対応周波数帯(Band)は以下の通り。
機種名 | Liquid Jade Primo(JPS58) |
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メーカー | Acer |
OS | Windows 10 Mobile |
プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 808/2.0GHz 2コア+1.4GHz 4コア |
メインメモリ | 3GB |
内蔵ストレージ | 32GB |
外部メモリ | microSDXC(最大128GB) |
ディスプレイ | 約5.5型 AMOLED(有機ELディスプレイ) |
解像度 | 1080×1920ピクセル |
連続通話時間 | 約20時間(W-CDMA) |
連続待受時間 | 約400時間(W-CDMA) |
バッテリー容量 | 2870mAh |
アウトカメラ | 有効約2100万画素 |
インカメラ | 有効約800万画素 |
ボディーカラー | ブラック |
サイズ | 約75.9(幅)×156.52(高さ)×8.4(奥行き)mm |
重量 | 約150g |
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