日本エイサー、Windows 10 Mobileスマホ「Liquid Jade Primo」を8月25日に発売Continuumをすぐ始められる

» 2016年08月02日 18時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 日本エイサーは8月25日、Windows 10 Mobileスマートフォン「Liquid Jade Primo」を発売する。ダイワボウ情報システム(DIS)を通して主に法人向けに販売する。想定販売価格は、10万円(税別)程度となる見込み。

Liquid Jade Primo(日本版)の実機 Liquid Jade Primo(日本版)の実機

 Liquid Jade Primoは、2015年9月にドイツ・ベルリンで開催された「IFA 2015」で世界初披露され、同年10月には日本市場への投入が示唆されていた。

Continuumを意識した「セット販売」を実施

 日本向けモデルは、Jade Primoの本体に「デスクトップキット」(専用ドッキングステーション、ワイヤレスキーボード、ワイヤレスマウス)を同梱して販売する。そのため、HDMIケーブルさえ用意できれば、買ってすぐに有線接続による「Continuum for Phone」(以下「Continuum」)を利用できる。

 専用ドッキングステーションとJade Primoの本体は、USB Type-Cで接続する。ドッキングステーションには以下の接続端子が備わっている。

  • USB 3.0端子×1
  • USB 2.0端子×2
  • HDMI端子×1(Continuum時に利用)
  • ACアダプター端子×1(ドッキングステーション用)

 ドッキングステーションは、発売日(8月25日)時点ではオプション品として単品販売する予定はないが、「パーツとして取り寄せることは可能になる見通し」(関係者)だ。

専用ドッキングステーション 専用ドッキングステーションに接続されたJade Primo
ドッキングステーションの左側面ドッキングステーションの右側面 ドッキングステーションの左側面にはHDMI端子とUSB 3.0端子がある(写真=左)。右側面にはUSB 2.0端子が2つとACアダプター端子がある(写真=右)

 ワイヤレスキーボードとワイヤレスマウスは、専用のUSBドングルを介して接続する。ドングルは一般的なヒューマンインタフェースデバイス(HID)として認識されるため、PCやゲーム機などと共用できる。

同梱のワイヤレスキーボードとワイヤレスマウス 同梱のワイヤレスキーボードとワイヤレスマウス。写真のキーボードはUS配列だが、実際の製品には日本語配列ものを同梱する
HDMIモニターとHDMIケーブルを用意すれば、すぐにContinuum可能 別途HDMIモニターとHDMIケーブルを用意すれば、すぐに有線接続のContinuumが利用可能

 なお、既にJade Primoを販売している国・地域の一部では、本体を単体で販売しているが、8月2日現在、日本では単体販売の予定はない。

デスクトップキットのパッケージ Liquid Jade Primo with Desktop Kit(デスクトップキット付きのJade Primo)のパッケージ

ハイスペック寄りの仕様でより快適に利用可能

 Jade Primoは、プロセッサにQualcommの「Snapdragon 808」(CPU部は2.0GHz×2+1.4GHz×4の計6コア構成)を採用し、メインメモリは3GB、内蔵ストレージは32GBを備えている。日本向けのWindows 10 Mobileスマホとしてはハイスペック寄りの構成となっている。外部ストレージは最大128GBのmicroSDXCに対応する。

 画面はフルHD(1080×1920ピクセル)の5.5型AMOLED(有機ELディスプレイ)を搭載する。バッテリー容量は2870 mAhで、公称の連続待受時間は約400時間、連続通話時間は約20時間(いずれもW-CDMA利用時)となる。外部接続端子はUSB Type-C(USB 3.0準拠)で、DisplayPort出力を兼ねている。変換アダプターを利用することで、DisplayPort端子あるいはHDMI端子を備えるディスプレイを使ってContinuumを利用できる。なお、Jade PrimoではMiracastを利用したContinuumも利用できる。

外部接続端子はUSB Type-C(USB 3.0準拠)で、DisplayPort出力を兼ねている 外部接続端子はUSB Type-C(USB 3.0準拠)で、DisplayPort出力を兼ねている

 リアカメラはソニー製の2100万画素センサーを採用し、インカメラは約800万画素のセンサーを採用している。

リアカメラはソニー製の2100万画素センサーを採用 リアカメラはソニー製の2100万画素センサーを採用

 無線LAN(Wi-Fi)通信はIEEE 802.11a/ac/b/g/nに対応している。IEEE 802.11acはMIMO(2×2)に対応しており、最大867Mbps(理論値)で通信可能だ。

 SIMカードスロットは「デュアルSIM」仕様となっており、nanoSIMを2枚搭載できる。ただし、LTE/W-CDMAで待ち受けできるのはいずれか片方となる。また、「スロット2」はmicroSDと排他となる。モバイル通信の対応規格と対応周波数帯(Band)は以下の通り。

  • LTE(FDD-LTE):Band 1/3/7/20
  • W-CDMA(HSPA+):Band 1/2/5/8
  • GSM:850/900/1800/1900MHz
Liquid Jade Primoの主な仕様
機種名 Liquid Jade Primo(JPS58)
メーカー Acer
OS Windows 10 Mobile
プロセッサ Qualcomm Snapdragon 808/2.0GHz 2コア+1.4GHz 4コア
メインメモリ 3GB
内蔵ストレージ 32GB
外部メモリ microSDXC(最大128GB)
ディスプレイ 約5.5型 AMOLED(有機ELディスプレイ)
解像度 1080×1920ピクセル
連続通話時間 約20時間(W-CDMA)
連続待受時間 約400時間(W-CDMA)
バッテリー容量 2870mAh
アウトカメラ 有効約2100万画素
インカメラ 有効約800万画素
ボディーカラー ブラック
サイズ 約75.9(幅)×156.52(高さ)×8.4(奥行き)mm
重量 約150g

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