どんなに健康にいいとはいっても、こうしたコツコツ系の運動を毎日続けるのには、かなりのモチベーションが必要です。活動量計メーカーなどに話を聞いても、継続率の維持、つまり使い続けてもらうことのハードルがかなり高いといいます。トーンモバイルは、そこに得意のTポイントを付与するというアイデアを出してきました。
1日当たりはや歩き20分と、歩数8000歩を達成すると、その時点でTポイントが1ポイント付与されます。たかが1ポイント、と思うかもしれませんが、1カ月で30ポイント、10カ月続けば300ポイントです。またトーンモバイル 代表取締役社長 CEOの石田宏樹氏によると、体育の日にポイントを増量したり、ポイント5倍の日を設けたり、といったキャンペーンも予定しているとのこと。青胗先生からは「冬場は約2000歩ほど歩数が減るという統計がデータがあるので、ぜひ冬はポイントを3倍とかに増やしていただけるといいですね」というアドバイスも飛びだし、石田氏も検討すると話していました。
ライフログアプリで収集したユーザーの健康データは、基本的にはアプリ内に保存されていますが、ユーザーが許可した場合、クラウドサーバへアップロードして、青胗先生との共同研究にも利用するとのことです。これまでの研究の成果と、アプリで取得した情報を組み合わせて分析することで、今後は運動の助言を行ったりもしていく計画です。ユーザーのニーズに基づき、「生活相談のようなサービスもして行けたらいい」と石田氏は言います。
なお、収集したデータを活用して別のビジネスをしたり、といったことは現時点では計画になく、あくまでもTONEの付加価値として考えているのことです。
スマホアプリや活動量計を利用して健康管理を行う、あるいは健康増進に努める、という点は、これまでの他社のサービスと大きく変わる点はあまりありませんが、医学的な根拠に基づいて目標を設定し、達成できたらインセンティブがある、というモデルには目新しさがあります。Tポイントを1日1ポイントもらえるだけでモチベーションが維持できるかどうかは未知数ですが、少なくとも続ける利点や理由にはなるので、興味深い取り組みです。
スマホアプリと組み合わせて、例えば特定の場所まで行ったらポイントアップ、目標連続達成でポイントアップ、といった仕組みなどを取り入れていくと、より強い動機付けになることは間違いありません。ユーザーがどれくらいのペースで増えるのか、継続率にプラスの変化は見られるのか、今後の展開にも注目したいサービスといえます。
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