危険な運転中のスマホいじり、IoTデバイスの力で解決 家の施錠や空調操作も

» 2016年03月18日 06時00分 公開
[橋本沙織,ITmedia]

 クルマ社会の米国では、運転中のスマホ操作による不注意が引き起こす事故が年々増加しており、いかにこれを減らすかが大きな課題となっている。

 そんな中、ロンドン拠点のスタートアップ・the kiwi factoryが米国のクラウドファンディングサイト「Kickstarter」にて、“世界初のスマートマウント”をうたう車載デバイス「Bluejay」を発表した。

 「マウント」とはスマホを車内に取り付ける際に使用するパーツ(スタンド)のことだが、この“スマート”なマウントは、ただ取り付けるだけでなく、クルマとスマホ、さらにはホーム(家)をシームレスにつなぐ。

 しかも、運転に関わるスマホ操作を限りなくシンプルにしてくれるので事故防止にも貢献しそうだ。

Bluejay本体にスマホをマウントさせると自動的に専用アプリが起動する
付属のアクセサリーを使って車内のあらゆる場所に取り付け可能

クルマで外出中、かゆいところに手が届く多彩な機能

 Bluejayは専用アプリ(iOSとAndroidに対応)と連動させて使用するのだが、その特徴は大きく分けて3つある。1つ目は、ドライバーの運転中のスマホ操作を快適にする「デザイン」だ。アルミニウムとカーボンファイバーでできており、手のひらに収まるサイズ。付属のアクセサリーを使ってエアコンの吹き出し口やフロントガラスなどクルマのどこにでも取り付けられて、アクセサリーの磁気パッドを使えばBluejay本体にスマホを固定させて使用することも可能だ。

 2つ目は、「外出先で便利なアプリの機能」。Bluejayのマウントにスマホを固定させると自動的にアプリが起動する。それから、カーナビを起動し目的地を検索する、電話する、あらかじめ登録しておいたメッセージを発信する、音楽のプレイリストを呼び出す、など基本的な操作を、いずれも最大3タップ以内でできる。これなら信号待ちのわずかな時間でも操作を完結できそうである。

 また、Bluejay本体にはBluetoothとGPSが搭載されており、クルマの位置を検索するのに利用できる。広い駐車場で自分のクルマをどこに停めたか忘れてしまった……そんなときでもBluejayのアプリを起動させればすぐに位置を知らせてくれる。

 その「逆」も可能だ。例えば、クルマの中でスマホが見当たらない場合、Bluejay本体をダブルタップすると、連動してスマホから音が鳴る。さらに、コインパーキングに駐車した際、時間切れになる前に通知してくれる機能も備えている。

クルマのメンテナンスから、家の施錠まで……

 3つ目は、運転以外に関わる機能だ。Bluejayは運転中の操作だけでなく、クルマのメンテナンスをする上でも活躍してくれる。ガソリンが切れるまでに走行可能な距離を表示してくれたり、つい忘れがちな次回のエンジンオイルの交換時期やタイヤ圧のチェックの目安時期を知らせてくれる。

 また、「Nest」や「Hue」をはじめとするスマートホームシステムやあらゆるアプリを連携させる「IFTTT」を利用できるのも便利だ。特に出先から家の施錠をしたか確認したい場合や、帰宅前に空調を調節したりするときなどに役立ちそうだ。Bluejay本体のバッテリーは2年間持続し、交換も可能である。

走行可能距離や次回の点検時期の目安などをアプリ上で管理できる

 Kickstarterでクラウドファンディングを実施中で、本稿執筆時点(2016年3月17日)ではアーリーバード予約を受け付けている。価格は99USドル(+9USドルで取り付け用の吸盤と粘着パッド、エアコンの吹き出し口に取り付けるためのクリップが購入可能)。色は、カーボン、クラシック(シルバー)、ゴールド、黒の4つのバリエーションから選べる。予定配送時期は2016年7月で、日本からも購入可能だ。

 スマホのGPS機能の精度向上やさまざまなアプリの登場によって、日本でも従来の据え置きタイプのカーナビの代わりにスマホを使う人が増えてきている。運転を安全で楽しいものにしてくれるだけなく、クルマのメンテナンスから家電の管理までオールインワンで担ってくれるBluejayは、ドライバーの「あったらいいな」に応えてくれるアイテムといえる。

ライター

執筆:橋本沙織、編集:岡徳之


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