格安SIMはどれくらい節約になるの? キャリアと比較・解説

» 2016年06月08日 06時00分 公開
[ITmedia]

 ITガジェットにそれほど興味がない人も、既に「格安SIM」という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。今回は「格安SIMに何となく興味があるけど、いまひとつよく分からない」という人へ向けて、どれくらいお得なのか、注意点などを紹介したいと思います。

格安SIMってそもそも何?

格安SIM

 スマートフォンの心臓ともいえるSIM(Subscriber Identity Module)カード。これは、携帯電話番号が登録されているICカードです。これがないと回線に接続できず、電話やデータ通信が利用できません。ただし、SIMカードがなくても、Wi-Fiに接続すればデータ通信はできます。SIMカードを他のスマートフォンに差し替えると通信できるようになりますが、端末によって仕様が異なるので注意しましょう。

 現在、標準サイズのSIM以外にも「microSIM」、さらに小さい「nanoSIM」の機種も増えてきています。iPhoneにはnanoSIMが使われています。

 さらに「格安SIM」とは大手通信会社の料金プランより割安な料金で利用できるSIMカードのことで、これは主に「MVNO(仮想移動体事業者)」が提供しています。

 なぜ割安料金で利用できるのかというと、理由はMVNOならではのネットワーク体制にあります。MVNOは自前の通信ネットワークを持たず、大手通信会社のネットワークを借りているため、設備や通信網の費用がかからないのです。

ほとんど通話しない人におすすめ

格安SIM (※2016年5月末時点の料金です)

 格安SIMは「音声通話対応SIM」と「データ通信専用SIM」の2種類あります。ほとんど通話をしない人はデータ通信専用SIMを選ぶと、料金が安く抑えられます。楽天モバイルなど、月500円程度で済むプランもあり、各社個人のデータ通信量に合わせたの使い放題プランも用意しています。

 注意点は「電話番号を持てない」ということ。LINEなどは登録時の認証にSMSを用いるため、音声通話対応SIMを選ぶのが無難です。プランによっては、月150〜300円程度でSMSが利用できるオプションをつけることも可能です。

具体的にどれくらい安い?

格安SIM (※2016年5月末時点の料金です)

 キャリアは全ての通話が無料になる「通話定額プラン」に加入すると、月額2700円がかかります。さらに2GBのデータ定額プランで利用すると、毎月の支払いは約6500円になります。毎月、機種代金と合わせて1万円近くの支払いをしている人も多いのではないでしょうか。

 一方の格安SIMは、キャリアより多い3.1GBのプランでも月額基本料は約1600円前後で済みます。通話定額プランを利用していない前提なので、通話すればするほど通話料がかさんでしまいますが、ほとんど通話をしないのであれば、毎月2000円以下で利用することができます。単純に比較すると、毎月約4900円も割安になる計算です。2年間の総額にすると約11万7600円もの額を節約できるのです。

注意! キャリアメールは使えない

格安SIM

 割安な料金が魅力の格安SIMですが、キャリア固有のサービスである“キャリアメール”は使えなくなります。キャリアメールとは「〜@docomo.ne.jp」「〜@ezweb.ne.jp」「〜@softbank.ne.jp」といったアドレスで送受信できるキャリアのメールサービスのことです。日常的な連絡手段として活用している人は、格安SIMに移行すると使えなくなってしまうので、別の手段を用意しなければなりません。

 キャリアメールの代わりによく使われるのは「LINE」です。LINEは音声通話対応SIMやSMS対応SIMであれば、問題なく利用できます。「Gmail」や「Yahoo!メール」などのWebメールも使用可能です。

 独自ドメインのメールアドレスを提供しているMVNOもあり、楽天は「@rakuten.jp」の「楽天メール」(無料)を提供しています。UQコミュニケーションズは月216円で「@uqmobile.jp」のメールアドレスを取得できます。こうしたメールサービスを活用するのも1つの手といえるでしょう。

 (※記事の内容は2016年5月末時点の情報です)

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